夕景イエスタデイ ページ4
「だる……」
今日は快晴。友達同士で登校する人々はとても楽しげで腹立たしい。
ぎろっと睨むと彼らは僕を避け、僕の前には道が出来る。この凶面もなかなか便利なものだ。
……が、道の先にひとりだけ、其処を動かない奴がいる。
「………大倉」
「あれえ？まるちゃんおはよお」
今日もいい天気やねえと伸びをするこいつ。お前寝癖ついてんで。
僕と大倉は特別学級の生徒。僕も男、彼も男、ついでに担任の先生も男。特別学級は他の普通学級との関わりなんてほとんどないから、僕は輝かしい青春なんぞはとっくに諦めていた。諦めていたはずだったのだ。
「まるちゃんお弁当？なあ一緒に食堂行こうや、今日なに食べよっかなぁ」
「まるちゃん、音楽なに聴いてんの？イヤホン半分こしよ」
嗚呼もう、うるさい！！！
……って、言いたかったけれど。
「……ええよ」
どうしてか、僕はこいつに甘い。
…これが恋って奴だってことに自覚はある。だけどそれを口にしたら彼との関係は終わってしまいそうで、こんなどちらでもない緩やかな空間でこの先ずっと過ごしていけるならその方がいいって、そう思っていた。
「大倉っ………！！！」
別れはいつだって急だ。僕は必死に走ろうとするのに、身体は言うことを聞かない。ずるずると意識ごと僕は眠っていく。嗚呼、起きなくちゃ、君にたくさん、伝えたいことがあるのに。伝えなきゃいけないのに。大倉、大倉、
「おおくら、大好き…………」
…………………………………………………
大「最後の台詞"愛してるよ、たっちょん"にせえへん？」
丸「却下」
横「というかなんでこんなにカップル多いん」
渋「ヒナと大倉がじゃんけん強くてお前とマルが弱いからやろ」
横丸「Oh…」
【 cast 】
榎本貴音 : 丸山
九ノ瀬遥 : 大倉
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わ - 鬼灯の冷徹お願いします 緑橙希望です! (2019年7月20日 1時) (
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作者名：真実堂のアルバイト | 作成日時：2017年8月20日 0時
