嘘からはじまるストーリー 3 (ページ14)

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side Ren

マネ「…戻りました。」

誰も喋らない楽屋。
マネージャーさんが戻ってきても何をして良いのか分からない。

マネ「とりあえず警察には連絡したんだけど、まだ数時間しか経ってないから多分すぐには動いてくれない…」

こんな状況で何も出来ない自分たちの無力さを痛感した。

マネ「あの、こんな事聞きたくないんだけど、ここ最近日吉が誰かから恨み買ったとかそんな感じの話聞いてたりしない…よな。」

深澤「無いと思いますよ…。」

明るくて真っ直ぐで優しい人。
うらやまれる事はあれど恨まれるような人では無い。

ラウ「…あ！ねえ、」

目黒「何？」

隣でずっと何かを考え込んでいたラウールが口を開いた。

ラウ「あの、Twitterとかでさ、たまにファンの子が目撃情報みたいなのつぶやく事があるんだって。
…出てたりしないかな。」

現役高校生だからこそ考えついたアイデアだろう。
全員すぐさまスマホで検索をかける。

渡辺「何だよこれ…」

恐らく全員が同じものを見ているはず。

目黒「日吉絢斗は大嘘つき…？」