嘘からはじまるストーリー 3 (ページ11)

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side Shota

渡辺「…何言ってんだよ…」

全く理解できない。
あいつが日吉絢斗じゃなかったら、
8年近く一緒にやってきた"日吉"は誰なんだよ。

阿部「日吉Aが本名。そして、日吉は女の子。」

気持ち悪いくらい淡々と話す阿部。
…感情なんか出せないか。こんな状況で。

ラウ「…何でそんな大事なこと…」

深澤「…ひよは知られる事を望んでなかったから。」

宮舘「俺らだって、本当なら知るはずじゃなかった。」

誰も何も言えずただ黙り込む。
また、沈黙を裂くように電話がなった。

深澤「もしもし。」

マネ「日吉Aが家を出るのを見たって。
…という事は、最悪の場合誰かに連れ去られた可能性も有る。」

岩本「それなら早く探さないと」

マネ「…お前らはそこから動くな。」

目黒「どうして…」

マネ「仮に日吉だけが目的じゃなかった場合、
次はお前らの中の誰かに危険が及ぶ可能性がある。」

渡辺「一刻も早く見つけてあげたいって思わないんですか！？」

マネ「思うに決まってんだろ！」

初めて聞いたマネージャーの怒声。

マネ「でも、メンバーを守ることだってマネージャーの仕事なんだよ…
すぐ戻るから、スタジオで待ってろ。」