嘘からはじまるストーリー (ページ10)

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side Ryohei

岩本「え、それマジっすか？」

「嘘だろ…。」

振付「嘘つかないわよ～滝沢くんが、センターは日吉だ！って。」

「いや、厳しいですよ…。」

今日は振付師の人が一緒のレッスンの日。
フォーメーションを確認している時に言われた
"日吉がセンター"という言葉に戸惑いを隠せない。

振付「私も正直マジか～とは思ったけど…ねぇ？」

「僕ダンス苦手なんですよ…。」

渡辺「ふざけんなって…。」

怖い。俺から見ても怖すぎる。

振付「ま、身長的にはバランス良いとは思うけどね。あと日吉ってアクロバット出来るの？」

「やったことないです…。」

見るからにイライラしている翔太。
流石に何か言った方が良いのか…？と思っていると聞き慣れた声が聞こえてきた。

「どう？You達頑張ってる？」

振付「あら、ジャニーさん。」

ジャニー「You元気にしてた？」

日吉の元に歩み寄るジャニーさん。

「うん。」

ジャニー「SnowManはどう？やってけそう？」

「…頑張るよ。」

ジャニー「大丈夫！Youなら出来るよ！Youは天才だからね！」

「…え？」

ジャニー「じゃあね！ボクもまた見に来るよ！」

そう言ってすぐに出て行ってしまった。

ジャニーさんが認める天才。
俺は、"日吉絢斗"という人間に興味が湧いた。