【文スト×暗殺教室】転校生はマフィアの潜入捜査官でした。

私の為にィィ！喧嘩しないでェェェ！(切実) ページ27

「カルマ君、ゴリラなんて呼んだらさすがに可哀想だって」


天使(渚君)が赤羽君を制する。本当に好い子だな。



「えー、でもAちゃん怪力じゃん」


「確かにそうだけど・・・」



『其処は最後迄フォローして欲しかった！』



中途半端な処で折れるの、ダメ、絶対←




「手前、赤羽じゃねえか・・・俺は此の前の屈辱、忘れちゃ居ねえからな」



幹部！オーラが学校事務員じゃなくてマフィアの物に成ってます！



「あ、え〜っと・・・風間、注文決まりそう?」



磯貝君、長らく空気にして御免。然しこんな迷惑客に丁寧に応対して呉れる彼は、ウエイターの鑑と云い切れる。



『・・・取り敢えず、此のスペシャルメニューと無花果のケーキ。樋口ちゃん如何する?』



「じゃあ私マスカットで」



ちっちゃいやつ選んで呉れた。アンタはきっと善いお嫁さんに成るよ、先輩の。




『と云う事で、マスカットのケーキとハニートーストも御願いします』



ハニートーストの誘惑には勝てなかった。さらばだ、私の財布。



「承りました。紅茶おまけしといて遣るよ」



内緒だぞ、と云うようにウィンクする磯貝君。やだイケメン。



然し其の笑みは微妙に引きつって居たと云う・・・



そりゃそうか。



まあ其れはさておき、私が注文をして居る間に、何やらいざこざが起こって居たらしい。



主に赤羽君と中原幹部の間で。



何か滅茶苦茶険悪なんだけど。始めは女装が如何とか云ってたのが、だんだんゴリラが如何とか云ってるんだけど。


上野動物園の話でもしてんのか此の人たち。



『あーもう、二人とも喧嘩は止めてね。特に赤羽君、もう渚君たち別の席座ってるから其処行きましょうねぇ』



面倒に成って来た私が雑に済ませようとすると、何故か双方から睨まれた。



「莫迦云えA。俺は今、手前がゴリラ呼びされてる事に異議を唱えてんだよ」



「いやだから、褒めてる意味でゴリラって呼んでるんだよ、俺は。ね、Aちゃん?」



・・・んん?此れ、私初体験だけど、若しかして・・・彼の伝説の状況なのでは・・・！?



だとしたら、既にテンプレと成って居る彼の台詞を云わねば！



『や、止めて二人とも・・・私の為に、喧嘩しないで・・・！』



さあ私を取り合う(?)二人の王子の反応は。


「「あ"あ"！?」」



待ってヤバイ此れ詰んだ。

此処、一応公共施設につき御注意を→←先輩、話聞いて呉れ

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