◆ ページ2
JH「大丈夫ですか？立てますか？」
彼女は中々立ち上がろうとせず、ずっと地面に両手を着いて顔を上げずに微動だにしない
その上返事もろくに返さない。
そんな彼女の反応に戸惑っていると上から女子高生の言葉が降りかかる
「そいつ日本人だから韓国語通じないよ」
そうだったのか
彼女に再び目を向け、栗色の髪の隙間から顔見るとすごく申し訳なさそうな悲しそうな、顔をして唇を噛んでいた
JH｢そっか。そういうの、辞めたら？｣
正直鬱陶しい彼女たちを半ば強引に突き放すと
｢ちぇ、次会ったら遊ぼうね〜｣
｢バイバーイ｣
と言って案外あっさりと去っていった。
JH｢えっと、、、ダイジョウブ？｣
ユタヒョンから教わった、少しだけ知ってる日本語を一生懸命思い出して声をかけた
すると彼女は驚いたように前を向き、
そして大きな目を開き静かに口を開いた
『はい。平気です。』
...なんて言ったのかな
JH｢えっと、、、｣
顎の下あたりまであるストレートの髪の毛をゆっくりと丁寧な仕草で耳にかけた。
彼女の仕草は美しくて思わず息を飲んだ。初対面だっていうのに。
すると今度は前のめりになってゆっくりと手を伸ばし何かを探しだした。
声をかけても理解できないのだろう
JH｢何を探してるの？｣
しかし思わず話しかけてみる。
彼女の手を伸ばす先を見ると何か棒のようなものが転がっていたのが視界に入った。
立ち上がり手に取ってみると全てを理解した。
この棒ってもしかして
白杖
ドラマではよく見る白杖。
実際に触るのは初めてだった。
振り向いて後ろにいる彼女を見るとまだ俺が白杖を手に取ったことを気づいて居ないようだった。
JH｢そっか。そうだったんだね。｣
彼女を驚かせないように穏やかな口調で傍に近づくと彼女の手にゆっくりと触れ
ゆっくりと立ち上がらせた。
『すみません。えと、ありがとうございます。えっと、サンキュー』
彼女は日本語でそう言うと顔だけをこちらに向けて少し微笑むとゆっくりと深くお辞儀をした
彼女の落ち着いた所作に思わず見惚れてしまいながらもゆっくりと白杖を握らせる
JH｢何処に行きたいの？｣
特にやることも無いし暇だから彼女を送り届ける事にした。
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ほくほくスイートポテト男爵芋娘(プロフ) - jen（読み垢です）さん» jenさんんー！あちこちでお会いできて超絶嬉しいですうおおお！是非是非感情豊かに読んでもらえると嬉しいですよう(*'▽'*)照 (2023年1月21日 0時) (
レス) id: 2e9247ccdf (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - ほくほくさん…こちらも読ませていただいています 切なくて動悸が止まらない。 切ない。 (2023年1月20日 20時) (レス) @page15 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ほくほくスイートポテト男爵芋娘(プロフ) - リュイさん» お返事遅くなりました(´･･`)リュイさん、こんばんは！少しだけ悲しめの物語にはなってしまったのですが、こちらこそ、ありがとうございます、ですTT応援も本当に有難いです！これからも頑張ります！是非、またどこかでお会いしましょう！ありがとうございました！ (2021年10月21日 19時) (レス) id: 2e9247ccdf (このIDを非表示/違反報告)
リュイ - 文才…終わった後、少しだけ泣いてしまいました。ありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年10月20日 19時) (レス) @page27 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ほくほくスイートポテト男爵芋娘(プロフ) - もちさん» もちさん、、、！そう言っていただけると安心いたしました....泣こちらこそ読んでいただいてありがとうございますTTコメントも嬉しいです、ありがとうございました(;o;) (2021年10月17日 6時) (レス) id: 2e9247ccdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほくほくスイートポテト男爵芋娘 | 作成日時：2021年10月9日 0時
