○ ページ17
JN「早く乗ってよ」
『え？』
JN「送ってあげる」
『いや、でも...』
私が躊躇っていると
JN「いいから。」
そう言ってジェノは私の腕を引いた
『いや、私ほんと重いよ？』
JN「うん。知ってる。」
『いや、そんな事ないよ。でしょ！』
ジェノは笑いながら私が乗ったのを確認するとペダルをぐっと踏んだ。
スイスイと進むその道はいつも私が電車で通う道
ほんのそれだけなのに、
普段電車から見る建物が。
目の前のジェノの背中が。
私を、まるで夢を見ているみたいな心地にさせる。
夏なのに案外川沿いは風が心地よくて思わず目を閉じた。
虫の声が遠くから聞こえてきた。
『気持ち良いね』
JN「うん。」
そう呟いたジェノの後ろ姿を見つめる。
本当に、今日のジェノは優しくて素直だ。
何かあったんだろうか。
明日ヘチャンに聞いてみよう。
一人でそんな事を考えていたら、ジェノは不意振り向いたと思うと私の被っていたジェノの帽子を取って深く被った。
JN「ねえ。」
『うん？』
JN「そんな、見ないで」
『え？』
JN「汗かいてるって言ったじゃん」
『あ』
どうやらジェノは私がずっとジェノの襟足を見ていると思って帽子を被ったみたいだ。
『なに恥ずかしいの？可愛いじゃん』
つい面白くなってしまって荷台を抑えていた手を離し、
ジェノの襟足に触れようとしながら声を出して笑っていると
『わっ！！』
不意にグンと漕がれるペダル
突然の事で思わず重心が後ろに傾いて、
急いでジェノの背中に手を回した。
『や！危ない...』
JN「仕返し」
そう言ってジェノは笑ってるけど、私はジェノの腰に手を回してしまっていて、
タンクトップ一枚でも彼の体温とうっすらと感じる肌質を伝えるには十分の薄さだった。
久々の人肌にやけに恥ずかしくなってしまって手を離そうとすると
JN「危ないからこのまま」
私が離そうとした手に勢いよく被せるように添えられたジェノの暖かい手
驚いてジェノの顔を見たけれど、その後ろ姿からは何も感情は読み取ることは出来なかった。
それでも段差で揺れる度私の手を強く抑えるジェノの体温はなんだか熱い。
本当に。
今日のジェノはどこか少し変だ。
私の熱い頬を覚ますには夏の風はまだ暖かいみたいだ。
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ほくほくスイートポテト男爵芋娘(プロフ) - さなこさん» さなこさんー！遅くなりましたm(__)m私もコメント読んでニヤニヤしてました笑笑もう、本当にお仕事でお忙しい中この小説を読んでいただいて、コメントまで....感無量ですTTこれからも性癖全開で楽しんでいくのでお付き合いくださいませ！笑お仕事お疲れ様です( ´ ▽ ` ) (2021年10月14日 13時) (
レス) id: 2e9247ccdf (このIDを非表示/違反報告)
さなこ(プロフ) - はじめまして、、仕事中に読んだのが間違いでした、、(仕事せい)にやにやが止まらず大変でしたこのご時世のマスクにはじめて感謝しました、、下の方の汗お似合いというコメント激しく同意します！これからもたのしみです！ (2021年10月12日 19時) (レス) @page49 id: a10af9d64e (このIDを非表示/違反報告)
ほくほくスイートポテト男爵芋娘(プロフ) - SFさん» SFさぁぁん！わー！おはよう御座いますー！朝一番にコメント読んで笑っちゃいました、が！とても分かりますヽ(；▽；)ノ本当に似合いますよね笑私も早くイチャイチャ書きたーいTTので更新スピード新幹線で頑張りますね(´∇｀)良い三連休を！SFさんありがとうございます! (2021年9月19日 5時) (レス) id: 2e9247ccdf (このIDを非表示/違反報告)
SF(プロフ) - ううっ、、、今後の展開にウズウズします。早くイチャイチャが見たいです。でもこのもどかしい関係も大事ですよね、、わかります。ジェノくんって本当に汗が似合いますよね、（私の頭の中を垂れ流してすみませんww） (2021年9月19日 2時) (レス) id: 3dff394c60 (このIDを非表示/違反報告)
名無し87286号(プロフ) - SFさん» わぁぁあ！SFさん、おはようございます！全人類の希望ですよね！うわ凄い嬉しいです(Ｔ▽Ｔ)SFさんの期待に添えるように精一杯頑張ります(*´∀｀)コメントしていただいて本当にありがとうございました！！ (2021年9月17日 7時) (レス) id: 2e9247ccdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほくほくスイートポテト男爵芋娘 | 作成日時：2021年9月16日 2時
