7-TEEN (ページ47)

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声がした方に目をやると、茶髪に巻き髪という派手な格好をした女子の集団が交差点前で屯っていた。

「...先輩？」

「多分な」

ホシが小さく呟いた言葉に、ウジが返事をした。

俺達の高校は周辺のとこよりかは比較的緩めの校則だし、髪を染めたりピアスを開けたり、トレーナーを着たりとかで咎められることはない。

だけどまだ入学したての1年生はそんなことしないから、どう考えても2年生か3年生。

3年生は既に受験期が始まってることや、ジョンハニヒョンのファンは2年生が多いということ考慮すると...おそらく2年生だと思う。

「...行くぞ、」

青になった信号を横目に、俺達はゆっくりと先輩達と距離を空けて歩き出した。

「そういやあの子下駄箱変えたの？最近上履きないんだけど」

"あの子"と聞いて思い浮かぶのは俺達のマネージャーただ一人で、コイツらが寄って集ってAのことを虐めていたんだと知って殺意が湧く。

「それ思ってた～！反応無いしつまんないよね」

「ウチらが何回も隠したから、いい加減学習したんじゃない？」

真後ろで歩いていて、思わず耳を覆いたくなるような内容に反吐が出そうだ。

怒りが抑えられずに血走った目をするホシをもう一度ジュナが宥めて、その様子を見ていたウジは小さく長く、全てを消化するかのように息を吐いた。

かく言う俺も我慢の限界で、思いっ切りぶん殴ってしまいたいという欲望を無理に押さえ込んで、変わりに握っていた拳にこれでもかってくらいの力を込めた。