7-TEEN (ページ4)

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翌日。授業はまだまだ始まらなくて、自己紹介だったり委員会決めだったり、楽な気持ちでHRに参加できた。

今日はとりあえず自己紹介から始めるようで、黒板に雑に書かれた手順を見ながら、私も近くの席の子と何言う？なんて雑談をする。

「クォンスニョンです！中学ではバスケ部に入ってました！高校でもバスケ部に入るつもりです！」

一際大きな声。

バスケ部、という言葉につられてついついじっと見つめてしまう。

ハムスターのような可愛らしい顔立ちに、人懐っこいような笑顔。

元気そう、というのが彼の第一印象だった。

「なぁなぁ、」

「私？」

「そうそう！昨日、バスケ部の見学来てたっしょ？」

クォンスニョンというこの男は、私の予想通り人懐っこくて明るい性格のようだ。

なんの戸惑いもなしに話しかけられたことに対して、コミュ力すごいな...なんて関係ないことを考えてしまう。

「うん。マネージャー迷っててさ」

「そうなの！？え！入ってよ！！」

まだ入部すらしていないのに、すっかり部員になった気分でいるらしい。

グイグイと勧誘されて思わず笑ってしまった。

「バスケやってたの？」

「そう。見るのも好きだから」

「へー！それならやっぱり入ってよ！！先輩達がマネージャー欲しいって言ってた！！」

元気な彼の声に、前向きに検討するねと言って笑う。

まだ話したばかりだけど、これは間違いなくいい人だ。

「これからよろしくな！」

「うん、こちらこそ」

こうして、私の高校生活は同じクラスのクォンスニョン君と共に幕を上げた。