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私達1年生にとっては初めての練習試合だから、私もマネージャーとして何をどうしたらいいのか分からないことだらけだ。
ユナオンニに手取り足取り教えて貰いながらベンチをセットしたり、スコアの下書きをしたり。
氷を袋に詰めてアイシングを作り終えると、あっという間にアップが終わりシューティングの時間になった。
ボール拾いをして、ブザーと共に選手達のボールを回収すると、いよいよ試合の始まりだ。
3年生の先輩が3人と、2年生のクプス先輩、ジョンハン先輩。
クプス先輩とジョンハン先輩は確かに上手だと思ってたけど、2人ともスタメンだったんだ。まだ2年生なのにすごい。
1年生は椅子の数が足りないからベンチの後ろで立って見ることになって、一試合目のスコアはユナオンニに任せることになった。
今は応援に徹してるけど、全部で3試合あるからきっとこの後1年生も出る機会を貰えるはず。みんながどんなプレーをするのか楽しみだ。
「うわ、あの4番やばいな」
「5番デケェ...」
テヒョンさんとジミンさんだけではなく、私の知ってる人があと2人もいた。
4番のホソクさんと、5番のナムジュンさん。
ナムジュンさんとクプス先輩がマッチアップしていて、両者ともゴール下は譲らずって感じだ。
「あ〜〜〜、あの12番なんなの」
タイムアウトが取られると、選手達がベンチに戻ってきた。
アイシングを渡したり水筒を配ったりしていると、ジョンハン先輩がジス先輩に愚痴を零しているのが聞こえる。
「2年生だって。まんまとフェイクに引っかかってたね」
「あー!うるさい!ディフェンス上手いしシュート打てないのマジでしんどいんだけど」
ジョンハン先輩はディフェンスの得意なジミンさんとマッチアップしていて、お得意のスリーが打てないことにイライラしてるみたい。
「俺がリバウンド取るから、とりあえず1回打ってみたら?」
「ん、わかった。ゴール下は頼んだ」
クプス先輩がそう言ってジョンハン先輩を宥めると、タイミングよく試合再開のブザーが鳴り響いた。
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作者名:key | 作成日時:2021年1月5日 15時