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私が土地慣れしていたのもあって、迷わずに北高に着くことが出来た。
ジュンは終始周りの風景に興味津々だったけど、この土地の空気感がお気に召したのかな？朝よりも目が開いていて機嫌が良さそうだった。
「あ〜！！」
二人で集合場所を目指していると、いきなり後ろから声をかけられる。
この声はもしかして...。
「Aちゃん！！」
予想的中。
このものすごく顔が整った人は、北高バスケ部の2年生のテヒョンさんだ。
去年オッパの試合を何度か見に行った時に知り合って、実際に話したのは数回だけどオッパ繋がりでよく話を耳にする人。
「あれ、本当だ」
隣にその友達のジミンさんもいて、2人ともチームのウィンブレをかっこよく着こなしていた。
「南高入ったんだ！しかもバスケ部！！」
「今日練習試合だもんね」
明るくて活発なテヒョンさんに、ふわふわとした雰囲気のジミンさん。
2人はパワーフォワードとシューティングガードだけど、去年は1年生なのに上級生に混じってスタメンを張ってたから有名だった。
今でこそコート外なものの、コート内でスイッチが入ると2人とも人が変わる。
ジミンさんなんて普段とは180度変わるし...うん、怖いからあんまり思い出したくない。
隣のジュンが不思議そうに私を見ているけど、時間も時間なので2人とは軽く挨拶をするだけで終わった。
「知ってる先輩？」
「んー、お兄ちゃんが去年まで北高のバスケ部だったから、それの知り合いみたいな」
「え！そうなんだ！！」
久しぶりに見たけど、2人とも相変わらずオーラが凄かったな。
少しして集合場所に着くと、もう既にチラホラと人が集まっていた。
「おはよう！」
「おー、おはよ」
やっぱりどこか元気がなさそうなホシ。
今回の練習試合で、ホシとウジの間の溝が少しでも埋まればいいのに。
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作者名：key
| 作成日時：2021年1月5日 15時
