検索窓
今日:28 hit、昨日:22 hit、合計:338,445 hit

24 ページ25

色々あってやってきた週末。

今回は相手校の体育館にお邪魔させてもらうから、各自現地集合。

私は特に一緒に行く相手も居ないし、北高には以前も行ったことがあるから別に1人でも大丈夫。そう思ってたんだけど、どうしてだか前日にジュンから連絡が入りまして。

『A〜場所わかんないから一緒に行ってくれない?』

なんて言われたら断る訳にも行かなかったから、結局一緒に行くことになった。





高校の最寄り駅で待ち合わせすると、ジュンは時間ピッタリにやって来た。

「ジュナ〜」

ゆるゆると手を振ると彼もにこやかに振り返してくれる。

「Aって家どこなの?」

「東高の方!...って言っても、まだあんまり分かんないよね、」

「んーん!分かる!中央区の方だよね?」

「あ、そうそう!」

私達の高校は南高。ジュンは南高の近くに住んでいるらしいから、今さっき起きたばっかりでまだ眠いらしい。

「あれだよね、ホシとウォヌは西高の方だって」

「そうそう!だからホームまでしか一緒じゃないんだ〜」

「私とは途中まで方向一緒?」

「かも!」

練習が終わってもマネージャーは戸締りやらなんやらの仕事があるから、帰る時間は選手達より遅い。

1年生は方向が一緒の人達でまとまって帰ってるみたいだけど、ジュンや私の方向に乗る人は少ないんだとか。

「まあ僕は1駅だけなんだけどさ!他はみんな下り方向だし...」

って言うジュンはちょっぴり寂しそう。

南高で上り電車を使う人の割合は低いから、部内でも少数派みたいだ。私もちょっと気持ちが分かるから同情してしまった。

「Aが良かったら一緒に帰りたいんだけど...ダメ?」

「いいけど、ほら私戸締りとかあるからさ。ジュンのこと待たせちゃうよ?」

「それまで自主練してるから大丈夫!」

「そう?じゃあ...」

これからは一緒に帰ろう、と言うとジュンは嬉しそうに口角を上げた。

やった!と喜んでるのが可愛くて、私も自然と笑顔になる。

...ジュンといるとマイナスイオンを感じるよね、なんでかはわかんないけど。

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (234 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
874人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , ホシ , ウォヌ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:key | 作成日時:2021年1月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。