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雑用が終わってからウォヌと2人で急いで部活に向かうと、もう既に練習は始まっていた。
「A」
「はい！」
「俺の水筒空になったから足しといて」
ジョンハン先輩からのお願いに、急いで彼の水筒を探す。今日はユナオンニがずっとタイマーと笛で忙しそうにしていて、さっきまで私がいなかったから水筒は空のものばっかりだ。
やっぱりマネージャーは忙しい。2人でも辛いのに、オンニはずっと1人で選手達を支えてきたのか。
「A！俺のも頼む」
「僕のもお願い」
クプス先輩とジョシュア先輩の水筒も一緒に抱えると、途端に体勢がキツくなった。
オンニがいなくなってから、私は1人でこのチームを支えることができるんだろうか。
突然、漠然とした不安に襲われた。
「練習試合、ですか？」
「そう！」
練習が終わると、ユナオンニに今週末練習試合があることを伝えられた。
相手校はまさかの去年まで兄が在学していたところで...こんな偶然ってある？二重で楽しみだ。
「どことだって？」
「北高らしい」
「へー！強いの？」
「多分、結構強い方だと思う...」
そっか。ジュンは留学生だから、まだあんまり他校に詳しくないのか。
私も去年までは兄の試合を見に行ったりしてたけど、新体制になってからはあんまりよく知らない。
「去年までスゲェ上手いポイントガードがいたんだけど、今年になってからはどうなんだろうな〜」
同じことをクプス先輩が言ってギョッとした。
スゲェ上手いポイントガード......って、多分オッパのことだよね......。
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作者名：key
| 作成日時：2021年1月5日 15時
