7-TEEN (ページ21)

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部活動でこそ思い悩むことは多いものの、学校生活では順風満帆な日々を送っていた。

この間なんて席替えしてホシと前後の席になったし、斜め前には仲のいいナユン。

小テストは大変だけど、それでも高校生活に身体が慣れ始めたみたいだった。

「今日の放課後、図書委員の集まりあるからなー」

と言い残して去っていった担任。

図書委員...そうだ、私だ。

ホシとウジのことも気がかりだし、出来れば部活には出たかったんだけど。まぁしょうがないか。

前の席のホシの背中をつついて部活に遅れることを伝えたら、んー、と間延びした返事が返ってきた。

最近は授業中もずっと外を見ているし、なんだか元気が無さそうだし、本当に心配だ。

「ウォヌ？」

「...あぁ、A」

空いている席に座っていく方式だったから、とりあえず目立たない端っこの方に座っておいた。

ガタ、と隣の椅子が引かれたかと思ったら、その人物は見覚えのあるウォヌで。

「びっくりした、ウォヌも図書委員だったんだね」

「まぁな」

「本好きなの？」

「んー...まぁ、ぼちぼち」

ウォヌは私の質問に素っ気なく返事をしたかと思えば、そのまま欠伸をして寝る体勢に入ってしまった。

「ちょ、ウォヌ...」

「後ろだからバレない」

しばらくすると本当に寝息が聞こえてしまうものだから、彼は相当肝が据わってるんだと思う。

初回の集まりで、初回の話し合いで...うわぁ、バレないとか言ってるけど全然先生見てるし。

隣の私まで睨まれるもんだからホント勘弁して欲しい。...って言っても、夢の中の住人には届かないんだけど。