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仮入部期間は思っていたよりも早く終わり、とうとう正式に入部したメンバーが決まった。
それによって新入部員歓迎会が行われるらしく、私たち1年生は3年生のクラスに集められ席に座らされる。
綺麗に飾り付けされた風船だったり、お菓子だったり。1年生はみんな大喜びだ。
結局9人が入部したらしく、勿論その中にはクォン君、チョン君、イ君、ムン君の姿もあった。
「クォッ､クォッッッ、クォンスニョンです！！よろしくお願いします！！！！」
「ニワトリかよ」
緊張してるのか、トップバッターでカッチカチのクォン君は綺麗な顔をした先輩に一蹴されていた。
「ジョ、ジョンハニヒョン...」
というクォン君の言葉にギョッとする。待って、今なんて？
ジョンハニヒョン、と呼ばれたその男の人は、私が2回目に見学に行った時にユナオンニを呼んできてくれた人だ。
確かにすっごく綺麗な人だと思ってたけど、この人が噂の...。
「2年のユンジョンハンです」
...やばい、ものすごくイケメンだ。
3年生13人、2年生7人、1年生9人の計29人がこの高校のバスケ部のメンバーらしい。更にマネージャーのユナオンニと私を合わせると、その数なんと31人。
やっぱり地区大会でも勝ち進んでいけるくらいの選手層の厚みがありそうだ。まだ選手全員を把握しているわけじゃないけど、そのうち分析とかしてみたいな...なんて思ってみたり。
「練習は週に6日で、土日は半日練。オフは月曜だから把握しとけよ〜」
部長さんによる活動概要とか、チームの目標とか、とにかくまあ色々な話を聞く。
「朝は自主練だから、テスト前とか忙しい時は無理に来なくてもいいぞ。つっても基本はみんないるけどな」
やべ、プレッシャーだった？なんて笑ってる部長さんだけど、その心配は無さそうだ。クォン君はウキウキしながらチョン君の腕を引っ張ってるし、ムン君もイ君もちょっと嬉しそうにしてる。
「じゃあ、とりあえず一列に並べ！」
いきなりの指示にえ？とも思ったけど、とりあえず言われた通り大人しく教壇に並んだ。
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作者名：key
| 作成日時：2021年1月5日 15時
