7-TEEN (ページ14)

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「スポドリの粉はここにあるから、3分の2ずつペットボトルに入れてね」

ユナオンニの丁寧で分かりやすい質問を聞いて、いざ実践。覚えることはかなり多そうだけどやり甲斐がありそうだ。

「Aちゃんバスケやってたんだよね？」

「あ、はい！一応」

「中学とほとんど変わってないからすぐに出来ると思うけど、タイマーとかスコアとか分かる？」

「分かります！」

そうやって慌ただしく過ごしているとあっという間に部活が終わった。

今日教えて貰ったことを忘れないようにしておこうとメニューノートとにらめっこしていると、片付けを終えた部員達が体育倉庫にぞろぞろとやってきた。

「ユナヌナ！絆創膏どこですかー！」

初日に話しかけてくれたガタイの良い人がオンニを呼んでいる。...目ぱっちりだし、イケメンだし、あれがユンジョンハン先輩？

涙袋がぷっくりとした方も相当なイケメンだけど、ジスさん？と呼ばれていたような気もするし。

結局ユンジョンハン先輩はどれなんだ。よく分からん。

悶々としていると、練習終わりのクォン君とチョン君がモップを片付けに中に入ってきた。

「あ、パクさん！おつかれ！」

「クォン君もチョン君もおつかれ！モップ片付けるから貰うよ」

そう言って2人のモップを受け取ると、クォン君はサンキュー！と目を細めて笑ってくれた。チョン君はさんきゅ、と小さめなお礼。

今日のクォン君ズコーデは昨日と同様ド派手で、真オレンジの下地に真ん中にデカデカと"TIGER"と...そんなTシャツどこで売ってるんだ。

「虎？」

「そう！俺虎だから！！」

虎...？と思ったけど、もう突っ込まないでおく。

「.........はぁ、」

チョン君がやれやれとため息を付くと、クォン君はなんだよウォヌ！と怒り出してしまった。

クォン君ってバスケしてる時はすごくかっこいいのに、ギャップが凄すぎてついていけない。