11 ページ12
翌日、入部届けを提出するために部長さんのところに行くと、同じことを考えていたのか紙を片手に教室の前でうろうろしている1年生の子を見つけた。
身長が高くて顔がちっちゃくて...なんだあのイケメン。
「あ!ジュンフィ!...と、マネージャー希望の子?」
タイミング良く部長さんがその1年生に気付いたかと思ったら、後ろにいる私にまで話しかけてくれた。
「入部届持ってきました!」
「あっ、私もです!」
2人揃って紙を差し出す。
「おー、さんきゅ。お前ら2人ともありがとな!」
思いの外あっさりと受け取って貰えて、じゃあ、と言って教室に戻る。
パッと目が合ったジュンフィくん?は、私を見るなりにっこりと笑いかけてくれた。人懐っこそうでなんとなくだけどいい人に見える。
「僕ムンジュンフィ!中国からの留学生なんだけど、ずっと外部でバスケしてたんだ〜」
「留学生!?」
「うん、そう〜。だからまだあんまり友達いないんだけど、仲良くしてくれる?」
「えっ!うん、ぜひぜひ!」
第一印象と変わらず、中身も気さくで明るい感じの人らしい。この学校に留学生がいるなんて知らなかったからちょっとだけびっくりした。...それに、こんなイケメンなんて。
私が知らないだけでもう他の人達の間では話題になってるんだろうなぁ、なんて思ったりなんかした。
「あ、僕南棟だから!バイバイ!また放課後でね〜!」
「あっ、うん!またね!」
こうしてまた1人、新たな友達が増えた。
874人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:key | 作成日時:2021年1月5日 15時