7-TEEN (ページ2)

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「あれ、入部希望の子？」

「あっ、はい...！」

「マネージャーだよね？嬉しいな、来てくれてありがとう」

「い、いえ、！」

目がぱっちりしてて、睫毛が長くて、ガタイが良くて。

怖そうな人かと思ったけど、意外とそうでも無いみたい。

ちょっと待っててね、と言われた後、その男の人は先輩～と体育館の中に走っていった。

かなり貫禄があったように見えたけど、その口ぶりから察するに2年生らしい。

しばらくすると戻ってきたその男の人は、私を呼ぶと中にパイプ椅子を用意してくれた。

「あ、他の部活見に行きたくなったら教えてね。」

「あ、ありがとうございます...」

「ははっ、どういたしまして。ゆっくりしていってね」

優しい先輩に感謝しつつも始まった練習。

近くで見ているからかかなり迫力があって、私はただそれを食い入るように見つめていた。

小、中、とずっとバスケットボールをしていた私。

NBAとかを見るのも好きだったし、やるのも好きだったし...上手いかどうかは置いておいて、とりあえずバスケは大好きだった。

でも、高校でもやりたいと思う気持ちも半分、何か他のことを始めてみたいと思ったりなんかもして。

『マネージャーでもやれば？お前んとこ女バス弱えし、男バスの方がやりがいあると思うけど』

そんな中、そう言ってこの道を勧めてくれたのが兄だった。

兄は私と一緒で昔からずっとバスケをしていて、よく2人で1 on 1なんかもしてた。

兄のその言葉を聞いて、まあとりあえず見学だけでも...と思った私は、こうして仮入部期間が始まって直ぐに、男子バスケットボール部の見学にやって来たのだ。