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「あれ、テヒョンさん...いや、テヒョンオッパ」
「A」
「お疲れ様です。どうかしましたか?」
コラボステージの練習終わり、着替えを取りに行こうといつも使っていたロッカーのところへ向かうと、そこには先程まで練習室にいたテヒョンオッパが立っていた。
「着替え取りに来たんだよ。Aも?」
こうやって呼び捨てされることが新鮮で、なんだか照れてしまった。
「はい。オッパもですか?」
「うん、汗かきすぎちゃった」
テヒョンオッパはそう言ってへへっと笑って、タオルに顔を埋めた。
「私もですよ。今日だけで随分進みましたもんね」
「うんうん。...あ、まって。俺臭くなかった?」
いきなりタオルからパッと顔を出して、慌てたようにトレーナーの匂いを嗅ぎ出す彼の姿に、面白さが込み上げてきてふふっと笑ってしまった。
「全然気になりませんでしたよ」
むしろいい匂いがしました...なんて、言えないけど。
「...そう?かなり近かったから、臭ってたりしたらやだなぁって思って」
近かった、というその言葉に先程までの光景が蘇ってくる。
「いえ、全然大丈夫でした!」
テヒョンオッパの吐息とか、首筋とか、汗とか、匂いとか...あぁダメだ、落ち着け自分。
「あはっ、慌てすぎ」
「す、すみません...今日一日中お2人に迷惑をかけてしまって...」
今日の自分はかなり酷かった。
もうこればっかりは免疫のない自分が悪いんだけど。しょうがない、この世界を選んだのは紛れもない私自身だから。
「大丈夫だよ、緊張する気持ちもわかるし。何ならいっぱい頼ってくれてもいいのに」
やっぱりテヒョンオッパは優しい。
「あ、この後URANUSで練習ある?」
「今日はないです」
「そっか。俺らもないんだよね」
じゃあ、と言葉を繋げたオッパは、口を四角くして笑った。
「2人で練習しない?」
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で!笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです!^^ (2020年12月2日 19時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました!!素敵な作品ありがとうございます!! (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ!い、1番ですか...!?笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜!更新頑張ります!!!! (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます!更新頑張ってください! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜!!えぇ!とっても嬉しいです、、、!更新頑張ります!!ありがとうございます〜! (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:key | 作成日時:2020年11月2日 21時