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「...Aちゃん、」
「...ジミンさん」
ジミンさんはちらっと横にいたシュアオッパとハニオッパに視線をずらして、言いにくそうに口を開いた。
「ごめん、ちょっとAちゃんと話があるんだけど」
「...わかった、じゃあ先戻ってるね」
ジミンさんはもう一度私と目を合わせて、深く頭を下げた。
「ごめん」
「...私、ジミンさんに謝られるようなことは何もされてないです」
「だけど、昨日...」
「.............整形したことに気付けなくてごめん、ですか」
先を歩いていたシュアオッパとハニオッパの足が止まった。
ジミンさんは一瞬だけ大きく目を見開いてから、狼狽えるように目を泳がせた。
「いや、ただ、僕は...」
「大丈夫です」
ジミンさんを突き放すような真似をしたのは今回が初めてだった。
いつだって優しくて、私に寄り添ってくれた彼を拒絶する理由はどこにもなかった。今だって、決してジミンさんが悪いわけじゃない。
ただ情けないことに、今のこのぐちゃぐちゃな感情を乗り越える方法を、私は知らなかったのだ。
溢れ出す思いは止まらない。比例するようにして、口も止まってくれなかった。
「...謝らないで下さい。謝ったら、本当にジミンさんが悪い人に見えてきちゃうから...」
脳裏に思い浮かぶのはあの日、私が整形していたことを知ってほんの一瞬顔を歪めたジミンさんのあの表情。
『...うそだ、』
あの私を軽蔑したような目を思い出す度に息が苦しくなる。
これまでの彼の優しさを知っていたから尚更だ。
今ここで謝られてしまったら、あの日の彼を私は一生許すことが出来なくなる。一瞬でも私を拒絶したことを、彼が認めたことになってしまうから。
軽蔑したような顔は全て私の思い込みで、彼は驚いただけだった。そう信じていたかった。
「...ジミンさんは、”作り物”が嫌いですか」
さっきは出てこなかった言葉も、溢れる想いに乗せてするっと口から零れ落ちてくる。
涙でぼやけて、ジミンさんが今どんな顔をしてるのか分からない。
もうどうしたらいいのか分からなかった。
ぐちゃぐちゃだ、なにもかも。
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で！笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです！^^ (2020年12月2日 19時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ！い、1番ですか...！？笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜！更新頑張ります！！！！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜！！えぇ！とっても嬉しいです、、、！更新頑張ります！！ありがとうございます〜！ (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年11月2日 21時
