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「...ねぇ、」
ある日。練習終わりに、休憩しているソユンの元へと駆け寄った。
「ん？どうしたの？」
「ちょっと話しておきたいことがあって...」
幸いにも、ユンジは御手洗に行っていて、今この空間には私とソユンの2人しかいない。今しかない、そう思った。
「なになに、何かあった？」
「いや...あのさ、」
ぎゅっと、握り締めた手に力を込める。
「ホソクオッパの恋人ね、あれ...私なんだ」
言ってしまった。さらに力が篭っていく手に視線を落として、次に告げられる言葉をじっと待つ。
「...知ってたよ」
聞こえてきたのは、予想とは全く違う言葉だった。
「え？」
「普通に気付くよ。A、分かりやすいんだもん」
怒られると思っていた。だって、私はソユンの恋愛相談を聞いていて、聞いていた上でホソクオッパに想いを伝えてしまったんだから。
2人を引き裂くようなマネをしてしまったんだから、怒られるのは当然だと、そう思っていた。
「...怒らないの？」
「なんで？2人ともお似合いじゃん」
違うんだ、違うんだよ。
オッパが好きなのはソユンなんだよ。
喉元まで出かけたその言葉を口に出すことは出来なくて、そのまま呑み込んだ。
「それに私、好きだったのは昔の話だって前にも言ったじゃん」
「...嘘」
「嘘じゃないよ。それに、今私がオッパを好きだって言っても、Aは譲ってくれるわけじゃないんでしょ？」
「...それは、」
譲るよ、とはすぐに言えなかった。自分自身の中の答えがまだ出てないからだ。
「Aが嫌味を言ってるわけじゃないんだろうけど、ごめん。そうにしか聞こえない」
ごもっともだった。
私がオッパと付き合っていることを伝えた所で、救われるのは私の罪悪感だけ。
得をしたのは私だけだった。
浅はかだった、自分が。
「私のこと気にしてるなら全然大丈夫だから。幸せになりなよ、ね？」
ソユンは、人の色恋沙汰に詳しい人じゃない。
自分とオッパが両思いだったことにすら気付かないくらいの鈍感なんだから、きっと私の事なんて知らなかったに違いない。
知らなかったくせに知ってるフリなんかして、私に気を使ってる。見え見えだ。分かりやすいのはどっちだ、とすら思った。
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で！笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです！^^ (2020年12月2日 19時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ！い、1番ですか...！？笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜！更新頑張ります！！！！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜！！えぇ！とっても嬉しいです、、、！更新頑張ります！！ありがとうございます〜！ (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年11月2日 21時
