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「...ソユン、ユンジ。ありがとう。ジミンさんなら大丈夫だよ」
2人は私の言葉を聞いて顔を見合わせて、困ったように眉を下げた。
「ジミンさんなら、大丈夫.....多分だけど、」
あの日、怖くて苦しくて辛かったあの時。
私を優しく抱き締めてくれたジミンさんなら、なんとなく大丈夫な気がしたのだ。
「...わかった。何かあったらすぐに呼んでね」
ソユンとユンジはそう言うと、2人とも練習室から出ていった。
残った空間に2人、気まずい雰囲気が流れる。
「...ごめん、押しかけて」
「いえ、わざわざ...ありがとうございます」
彼も彼で忙しいのに、心配でこうして会いに来てくれるなんて。
「僕のことは、大丈夫？」
ゆっくりと確かめるような口調に、私は小さく頷いた。
男の人にしては華奢な体つき。細い手足に、醸し出される優しい雰囲気。
「ジミンさんなら、大丈夫です...」
私の言葉に、彼はほっと息を吐いた。
「.........テヒョンアが、謝りたいって」
ジミンさんの口から発されたその名前に、思わず眉を下げてしまう。
彼は1ヶ月の活動休止処分を受けている真っ最中だ。きっと今も、自宅から出ることを禁止されている。
「っ、ごめんなさい。私のせいでテヒョンオッパは...」
「違う、Aちゃんのせいじゃない。Aちゃんは何にも悪くないから、本当に...謝らないで」
慌てて言葉を重ねるジミンさん。
「そうじゃないんだ。...そうじゃなくて、僕もテヒョンアも、他のメンバーも...Aちゃんとあの男の事情を知ってたのに、誰も気付いてあげられなかった」
ジミンさんは私の手を遠慮がちに握る。
ぎゅうっ、と力が籠った。
「......助けるのが遅くなって、本当にごめん」
テヒョンアも、他のメンバーも。みんなからの伝言なんだ。
ジミンさんはそれっきり俯いてしまって、強く握られた私達の手にはぽつりぽつりと涙が落ちた。
「.....どうしても謝りたくて、会いたくて、...強引でごめん。僕が一番可能性があるかもって、みんなの分も伝えに来た」
ジミンさんはゆっくりと手を解いて、私の頭ごと包み込んだ。
「...怖い思いをさせてごめん、傷つけてごめん。僕達、絶対に守るって決めたのに...」
静かな練習室に、ジミンさんの啜り泣く声だけが響いた。
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で！笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです！^^ (2020年12月2日 19時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ！い、1番ですか...！？笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜！更新頑張ります！！！！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜！！えぇ！とっても嬉しいです、、、！更新頑張ります！！ありがとうございます〜！ (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年11月2日 21時
