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扉を開けたのは、私のよく見知った人物だった。

「テ、ヒョン...オッパ、?」

オッパだと認識したが最後、私はぷつりと糸が切れたみたいに泣き出してしまう。

安心感と、それまでの恐怖がぐちゃぐちゃになって、自分でも自分がわからなかった。

テヒョンオッパの後ろから入ってきたジミンさんは、私の姿を見て一瞬唖然として、着ていたジャケットをそっと掛けてくれた。

「........これ、」

ジミンさんの視線の先には、床に零れた白濁とそれに混ざる紅。

「.................初めて、だったの?」

私はただひたすらに泣きながら頷いた。

今もまだ痛くて仕方ない。

目を閉じるとまた、先程の悪夢が蘇ってくる。



「......................................立てよ」

テヒョンオッパは、私と一度も目を合わせなかった。

怒りで真っ赤に染ったその目は、相手の男を鋭く捕らえている。

「立てっつってんだろ、あ?なぁ、」

こんな彼の姿を見るのは初めてだった。

テヒョンオッパは男の胸倉を掴み持ち上げると、拳を勢いよく振り落とす。

「テヒョンア、!」

ジミンさんの制止の声なんて、彼にはまるで聞こえていない。

慌ててジミンさんが私の目を塞いでくれたが、響く音で分かってしまった。

二、三度繰り返される鈍い音と、男の呻き声。

「お前........マジで殺してやる」

彼は、本気だった。

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作品ジャンル:恋愛
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で!笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです!^^ (2020年12月2日 19時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました!!素敵な作品ありがとうございます!! (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ!い、1番ですか...!?笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜!更新頑張ります!!!! (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます!更新頑張ってください! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜!!えぇ!とっても嬉しいです、、、!更新頑張ります!!ありがとうございます〜! (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:key | 作成日時:2020年11月2日 21時

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