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「ねぇ、」
「ジミナ...うん、分かってる。同じこと考えてた。」
おかしいよね、明らかに。
変だと思ってテヒョンイに話しかけたら彼もまた眉間に皺を寄せて、じっと一点を見つめていた。
彼の目線の先には有名な局のお偉いさんに挨拶をしに行くAちゃんの姿。
変に挙動不審だったし、なんだかキョロキョロしていたし、落ち着かない様子だったし。それに、さっきの。
『いや、ちょっと、やっぱりいいかなぁって、』
...って、一体何に対して?
「あの人と面識あるとは思えないし...それに、なんでこんなとこいるのかも正直謎じゃない?」
まあ、言ってしまえばそうだ。
ふむ、と頷いたテヒョンイの横から、末っ子がひょっこり顔を出した。
「なんの話してるんです?」
「いや、あれだよあれ。ジョングガもおかしいと思わない?」
そう言ってテヒョンイがクイッとAちゃんの方を顎で指すと、途端にジョングギの顔も曇った。
「普通の練習生なんてここには呼ばれないですよね。」
そうだ、本当にその通り。
確かにAちゃんは練習生の中では名も知れている方だし、ついこの間デビューが決まったばかりだし、メディアにも取り上げられてるし、ペンもいるし、可愛いし...って違う。最後のは完全に私情だけど、でも、それでもここには呼ばれない。だって練習生だから。
ここに呼ばれるアーティストはそれこそ僕らみたいな、自分で言うのも恥ずかしいけど、トップの方に入る人達だ。
だから余計に謎。
なんでこんな所に。それに、なんであの人と。
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てこゆの(プロフ) - もえさん» わー!!嬉しいお言葉ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2020年6月13日 21時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 更新ありがとうございます!!こんなにハマった小説はじめてです!!!これからも応援しています! (2020年6月13日 17時) (レス) id: 43897485ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:key | 作成日時:2020年6月9日 19時