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「...こんばんは。」
「Aちゃん、だよね？」
会えてよかった、と手を差し出してくるその人。ニコニコしてるのにその顔は全く笑っているように見えない。
きゅっと一瞬だけ繋がった両手が変に生暖かくて、思わず背筋が凍った。
「...話は聞いてるよね、」
ぞわり、ぞわり。
耳元で囁かれたその言葉はもちろん...そういうことだろう。
泣きそうになるのを堪えて、必死に笑顔を取り繕った。
やるって決めたからにはちゃんとやらなきゃ。
...これは仕事。
終わったら、きっともっと素敵なステージが待っている。
だから大丈夫。大丈夫だから、落ち着け自分。
「じゃあ行こっか。」
エレベーターへと向かうその後ろ姿を静かに追いかける。
怖くない、怖くない。
気を緩めたら零れ落ちてしまいそうなくらいじわじわ溢れ出てくる涙を、その人に見えないように指の腹で静かに拭う。
頑張れ、頑張れ。
「乗って。」
その言葉に、小さく頷く。
これに乗ったら...もう私は、戻れない。
純粋なアイドルには、もう。
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てこゆの(プロフ) - もえさん» わー！！嬉しいお言葉ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年6月13日 21時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 更新ありがとうございます！！こんなにハマった小説はじめてです！！！これからも応援しています！ (2020年6月13日 17時) (レス) id: 43897485ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年6月9日 19時
