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ついにやってきたオーディション期間。
私は3社とも違う、それぞれの会社のコンセプトに合うようなダンス動画を送った。
まだまだホビの足元にも及ばないような下手くそなダンスで、素人に毛が生えたレベルだけど、何もしないよりかはマシだと思った。
あとは合否を待つのみ。
一発で受かるなんて思ってもいないけど、もし受かったらいいな、なんて。
夢を見るだけならいいでしょ？
冬が来て、私が高校を卒業するまであと僅かとなってしまった。
半年ってこんなに短かったっけ、なんて考えながら今日もまたいつもと変わらない一日を過ごす。
学校帰りに箱買いしたコーヒーとエナジードリンクを冷蔵庫に詰め込んで、1度に飲む本数がだんだんと増えていく中で、闇雲に走って前に進む自分に徐々に嫌気が差してきた。
ダンスの先生には前よりは上手くなってるよ、と励ましてもらってるけど、果たして自分が本当に成長しているのかすらわからない。
先の見えない未来に怯えて、数ヶ月間まともに睡眠をとっていないからか隈はコンシーラーでも隠しきれないほどに肥大している。
普通科だからか留学生クラスの友達には同じ夢を持つ人は1人もいないし、ましてや外国人である私がネイティブの人と同じように周りとコミュニケーションが取れるかと言われたら全くそんなことはなくて。
頼れる人は一人もいない、休んでもいられない。
来年の春までに、プロの兆しが見えなかったら...私のこの半年間は一体何のためだったんだろう。
日本に帰ることだけは、死んでも嫌だった。
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てこゆの(プロフ) - ?めぃろ?さん» コメントありがとうございます！！(TT)お褒めの言葉嬉しいです！私も現実感を意識して作った物語なのでそう言って頂けて嬉しいです〜！！ (2021年4月26日 17時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - アイドル系の小説って、夢主が完璧すぎてどうしても引っかかってたんですけど、こういう現実的な小説を求めてたので、すごい嬉しいです。 (2021年4月26日 16時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年5月12日 19時
