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「よろしくお願いします〜!」
続々とスタジオに集まるキラキラとしたアイドル達。
あそこにはTWICE、あそこにはレドベル、え、EXOもいるしセブチもいる...。
はわわと脳内で慌てふためく私。
隣のソユンちゃんもかなり緊張しているようだった。
「こ、こういうのって挨拶した方がいいよね...?」
眉を下げて首を傾げるその姿は子犬そのもので、勝手に仲間だと思っていたソユンちゃんの輝きも不意打ちで食らってしまった。
忘れてた、この子もアイドルの卵なんだ。
なんだか色々とパニックでぶっ倒れそうだ。
「した方がいいと思う...行く?」
めちゃくちゃ恐れ多いけど、礼儀として挨拶はちゃんとやらなきゃいけない。
震える両手を握りしめて、同じく練習生であるメンバー数人と一緒に挨拶に周りに行く。
「練習生の子達だよね?アニョハセヨ!」
「可愛い〜若々しい〜」
「今日はよろしくね!」
TWICEゾーンに入ると、私達が話しかける前に察してくれたのか向こうから挨拶してくれた。
慌てて私達もよろしくお願いします!と頭を下げると緊張しすぎ、なんて笑ってくれるオンニ様方。
トップアイドルの優しさに感動しながらも、また次のグループへ、その次へ、と挨拶に回っていく。
どこもキラキラしていてオーラが半端なかった。
ヨジャグルはめちゃくちゃフレンドリーに、ナムジャグルはめちゃくちゃ紳士に対応してくれた。ほんとにすごい。
「よろしくお願いします!!」
一通り回り終えたところで、前の仕事を終えて急いでやってきたというBTSが現場入りした。
どのグループよりも存在感が半端なくてオーラも桁違いな世界のトップの登場にみんな釘付けで、やっぱりすごい...と1人感動する。
「行く?」
ちょっと待って、と言う前にソユンちゃんは私の手を引いた。
やばい、全然心の準備が出来てないのに...!
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てこゆの(プロフ) - ?めぃろ?さん» コメントありがとうございます!!(TT)お褒めの言葉嬉しいです!私も現実感を意識して作った物語なのでそう言って頂けて嬉しいです〜!! (2021年4月26日 17時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - アイドル系の小説って、夢主が完璧すぎてどうしても引っかかってたんですけど、こういう現実的な小説を求めてたので、すごい嬉しいです。 (2021年4月26日 16時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:key | 作成日時:2020年5月12日 19時