好きならいつ始めても遅くはない

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親は勿論反対したけれど、これまで将来の夢も持たず、特にやりたいこともないまま過ごしていた私の急な意思にびっくりしたのだろう。

私の意見を尊重する、といって渡韓を許可してくれた。

後日、急遽先生と両親2人で進路相談をして、私は夏から約半年間韓国留学をする事になった。

卒業も向こうの学校で行い、社会人になっても夢が叶いそうになかったら日本に戻ってこい、ということだ。

幸いこれまでの成績のおかげですんなり編入が決まり、校長との面接で推薦枠として現地へ飛ぶことが決まった。

夢みたいだ。私みたいな普通の学生が、韓国留学なんて。

そりゃ勉強は多少しているけど学校生活が第1だったからまだ日常生活を営める程度までいけてないし、ダンスだって最近やっと習い始めたけどまだまだ練習生になれるレベルなんかじゃない。

決まるまでの決意は長かったのに、いざ決意してみると物事はびっくりするくらいスムーズに進行した。

先行きは不安だけど、自分の心を信じて頑張ってみようと思う。

好きなら、いつ始めたってきっと遅くないはずだから。

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