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なぜ私がこうして外に出ているのかというと、それは事務所に呼ばれたからだ。
事務所に呼ばれた、とは言っても事務所の場所に呼ばれたのではなく、とあるテレビ局に呼ばれたのである。
身体も動かせずストレッチと体幹ぐらいしか出来ない私を気遣ってくれたのか、事務所が引っ張ってきたバラエティ番組の見学企画へ参加させてもらうことになった。
「見学者の皆さんはこちらで待機していて下さい。」
二度目となるテレビ局の見学に、今回は少しばかり心に余裕が生まれていた。
忙しなく動くスタッフさん達を横目に前回同様御手洗に向かい、運が良ければまた、なんてミーハーなことも考えていた。
何万分の一の確率だとは思うが、いざって時のためにあの時のハンカチを持ってきていたのだ。
まあ出演者リストもないし、当然会うことは出来なかったのだけれど。
分かっていたことだけど少し悲しくて、きゅっと下唇を噛み締めた。
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てこゆの(プロフ) - ?めぃろ?さん» コメントありがとうございます!!(TT)お褒めの言葉嬉しいです!私も現実感を意識して作った物語なのでそう言って頂けて嬉しいです〜!! (2021年4月26日 17時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - アイドル系の小説って、夢主が完璧すぎてどうしても引っかかってたんですけど、こういう現実的な小説を求めてたので、すごい嬉しいです。 (2021年4月26日 16時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:key | 作成日時:2020年5月12日 19時