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整形は直ぐに始まった。
予想していた通り両親は複雑な気持ちになりながらも変わらず応援を続けてくれて、親からの許可も出たためいよいよメスを入れる段階までやってきた。
一気に数箇所も出来ないからと3回に分けて少しずつ行われるそうだ。
まずは二重矯正と小顔矯正。
最初だからと気遣われて易しめのものにしてもらった。
それでも初めての整形は激痛だったし、死ぬんじゃないかってぐらい意識が朦朧として吐き気が止まらなかった。
ある程度のダウンタイムを終えたらまた新しい施術を、またダウンタイムが終わったら新しい部分の施術を。
普通の人がまるまる一年かけるであろう数の整形を、なんと私は3ヶ月で終わらせた。
季節はすっかり肌寒い時期へと変わり、最後のダウンタイムを終えた私は3ヵ月ぶりに事務所に戻った。
まだ顔が不安定だから体を動かすことは出来ないが、社長の元に顔を出して、レッスンの先生にも会いに行って挨拶をした。
本格的に体を動かせるのはどうやらもっと先のことのようだ。
冬が来るまで自宅待機を命じられた私は、それから数ヶ月間自宅に引きこもってどっぷりと闇に浸かることになる。
顔の痛さと心の痛さでこれまで耐えていた気力が一気にガクンと落ちこぼれて、今までの睡眠不足を補うかのように眠り続けた。
そうして毛布にくるまって1ヶ月を過ごした私。
今日は久々に外出をしていた。
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てこゆの(プロフ) - ?めぃろ?さん» コメントありがとうございます!!(TT)お褒めの言葉嬉しいです!私も現実感を意識して作った物語なのでそう言って頂けて嬉しいです〜!! (2021年4月26日 17時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - アイドル系の小説って、夢主が完璧すぎてどうしても引っかかってたんですけど、こういう現実的な小説を求めてたので、すごい嬉しいです。 (2021年4月26日 16時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:key | 作成日時:2020年5月12日 19時