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いきなり立ち上がったらそりゃあ痛いし、ヒールも高いけど、恥ずかしさで死にそうで。
もう自分が何をしているのかすら分からなくてちょっとしたパニック状態になってしまい泣きそうだった。
「大丈夫ですか？」
一、二歩足を進めたところで、背中から低くて優しい、何度も聞いたことがある声が耳に入った。
今自分の身に何が起こっているのか、自分自身でも状況整理が出来なくて、私はその場でピタッと止まってしまった。
今更夢オチかも、なんて馬鹿みたいな思考が独り歩きしてしばらく動けずにいたが、ゆっくりゆっくり、声のした方を向くと。
「足、大丈夫ですか？」
その端正な顔の2人組が、私をじっと見つめていた。
間違いなく彼らだった。
そっくりさんかもしれないなんて思ったけど、放たれるオーラが一般人のそれとは根本的に違う。
視線が重なっただけで惹き込まれてしまいそうな魅力的な瞳に自分が映っているのが見えて、もう色々とキャパオーバーして意識が飛びそうだった。
「だ、大丈夫です...。」
2人を前にして緊張して声が出てこなくて、やっとこさ振り絞った声はかなり掠れていた。
すみません、とだけ言って逃げるように背を向けて歩き出す。
無理に歩いているからか足首もかなり痛むし、失態を見せてしまったことでも恥ずかしさで心が痛むけど、そんなことより。
生のグクテテに感動して、ちゃんと人間だったんだ、なんて脳天気なことを考えていた。
今でも夢だったのかもしれないなんて考える程あの日の出来事はかなり衝撃的で一瞬だった。
ショッピングに行ったらグクとテテがいるなんて、そんな御伽噺みたいなことって本当にあるんだ。
それともかく。生のグクテテ、本当にかっこよかったなぁ。
顔も勿論そうだけど身長とかスタイルとかも完璧で、かつ転んだ見ず知らずの女にも心配の声をかけてくれるなんて。
JｰHOPEさんと言い、BTSっでやっぱりみんな素敵な人なんだと身をもって感じることが出来た。
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てこゆの(プロフ) - ?めぃろ?さん» コメントありがとうございます！！(TT)お褒めの言葉嬉しいです！私も現実感を意識して作った物語なのでそう言って頂けて嬉しいです〜！！ (2021年4月26日 17時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - アイドル系の小説って、夢主が完璧すぎてどうしても引っかかってたんですけど、こういう現実的な小説を求めてたので、すごい嬉しいです。 (2021年4月26日 16時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年5月12日 19時
