好きだっていいじゃん

キャラメル in×ym ページ1

Inoo side






いつになく、ぼーっとしてる俺の視界に入るのは



これまたいつになく、キャッキャッと



楽しそうな山田と大ちゃん







「ん〜、これ美味しい！ありがと〜」







いっぱい食べる君が好き




だけど、他のやつと笑い合ってる君は



あまり好きじゃない







「やまだー、何食ってんのー？」







2人に近づくと、



山田の背中にぎゅっと抱きついて、



ありやまタイムを容赦なく邪魔する




覗き込むように君の顔に近づけば、



ふわっと甘い香り







「キャラメル。大ちゃんに貰ったの」







嬉しそうに笑った山田に少しムッとした







「伊野ちゃんの分もあるよー」







「いらない」







山田と違って、



食べ物なんかで釣られないし







「えー、甘くて美味しいよ？」







「いいよ。ここにあるから」







そう言って、山田の唇を奪った




これみよがしに、



角度を変えながら、深くキスをする







「…あま。ご馳走様でした」







堪能した後は、自分の唇をペロリと舐め



大ちゃんに向けてにっこりと微笑む




大ちゃんはさっきの俺、同様、



ムッとした表情を見せた




山田に視線をずらせば、



逸らすように俯いて“ばか”と一言







「…いちばん甘いのは山田かな？」







「何言ってんだよ…んっ、」







だって、



赤いお耳が隠れてないもん







「…っ、伊野ちゃんのキス魔、」







「山田にだけだよ？」







「…当たり前。俺以外にしたら怒る」







俺達はキャラメルより、甘い




end


＿＿＿＿＿＿



いのやま×甘々



甘いようで甘くない(白目)

だいぶ微糖ですみません…

変わらない ar×ym→

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