我慢してるんだよ ページ8
いつまでも拗ねさせておくわけにはいかないので、寝るためにベッドに連行する。
頑なに抵抗するので、腕を引っ張り引きずっていく。
「なんでそんなに拗ねてるんだ」
「拗ねてないです」
「たく、なら顔を上げろ」
ベッドにいる状態なのだがやはりベッドに入ると抱き付いてきたが、位置が悪い。彼女は全く自覚はないだろうが、下腹部に顔をうずめないでほしい、正直言って毎日辛抱しているほうなのだ。
見知らぬ女性を任務で抱くことは簡単だ、だが本当に大切にしたい相手は傷つけたくないし難しい。
仕方ないので、彼女を掴み少し上に持ってきて、頭を無理やり上に向かせ少し(というかかなり)強引だがキスをする。
キスをすると案の定彼女は固まる。
反応が可愛くってこれはこれで困る。抑えなきゃいけないのはわかっているのだが、キスだけならいいだろうと再び口を塞ぐ。
深いキスをすると、息が苦しくなってきたのか離れるように要求してきたので、そこから少しキスを続けて顔を離す。
彼女は肩で息をしていた。
口から少し涎が垂れているが、今は呼吸するのに必死なようだったので抱きしめてやる。
暫くして落ち着いた彼女は、顔が真っ赤だったがもう拗ねてはいないようだった。
ただ少し物欲しそうな眼をしていたので、試しにキスをすると受け入れてくれた。
「で、どうして拗ねてるんだ」
「だって零さん、観覧車大乱闘事件終わったのに一緒にご飯食べてくれない」
「(大乱闘?)
しかたないだろ、上司として風見のミスも叱って、落ち込みすぎないように飯も連れてかないと
これも仕事の一環だ」
「そのくらいわかってます」
「明日は一緒に食べような」
そういうと返事はないが、抱きしめる力が多少強くなった。
風見に嫉妬していたのか、寂しかったのか、彼女の真意を推理することは私情が入りすぎてしまって難しいが、ただただ可愛い。
そういえばポーにも謝らなければならないな。
どう言い訳しようにも発砲したのは事実だ。
とりあえず今は彼女を抱きしめながら寝る。
彼女は抱きしめられることにより、いつものお気に入りスポットに行けないのでかなり迷惑そうにしていたが、数分後には寝付いた。
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翌日、彼女の機嫌は直っていた。
昨日の甘えが嘘のように、いつものよそよそしいというかツンツンしているというか
朝食から彼女とポーへの謝罪を込めて腕をふるうか。
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おもち(プロフ) - 続き待ってます!頑張ってください! (2020年6月7日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
花束 - 面白いです!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2020年4月22日 2時) (レス) id: 214425843c (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 更新する予定はありますか?好きな作品なので待ってます。 (2019年5月27日 19時) (レス) id: aff190880b (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - 北海道大変でしたもんね…本当このお話テンポが自分好みで面白いです!次の更新まで読み返しながら楽しみに待ってます!無理はなさらないでくださいね! (2018年12月28日 17時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます。訂正しました! (2018年7月30日 7時) (レス) id: af792d1093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2018年6月1日 23時