フィラリアの季節 ページ33
「ハロは今年のフィラリア予防どうしました?」
「狂犬病しかしてないな」
「じゃあ予約しときますね」
犬の予防と言えば
狂犬病ワクチン
混合ワクチン
フィラリア
ノミ/ダニ
と多岐に渡る。ちなみに混合ワクチンも2〜10種と、環境により選択肢が増えるのである。
ハロは元は野良犬のため、狂犬病ワクチンしか今年はできていないらしい。そのため、フィラリアとノミダニの予防をしてもらうべく、動物病院の予約を取っている最中である。
ポーはといえば、警視庁警備部で組まれたワクチネーションを受けているので、その辺の心配は一切要らない。
「すみません、予約してた安室ですが」
「ハロくんのフィラリアとノミダニの予防ですね?」
「はい、フィラリア検査の時にフル項目で血検もお願いできますか?」
「えぇ大丈夫ですよ、順番が来ましたらお呼びしますので、そちらで問診票書いてお待ち下さい」
看護師から問診票を受け取り、彼とハロが待つ席に向かう。彼が顔をおさえてる理由は何となくわかる。聞くのも大変面倒なため、問診票書いてもらうべく差し出すと勝手に語り出す。はい、面倒。
「結婚」
「してないです。飼い主は安室さんなので、その名字で予約しただけです」
「君がそんなに結婚したかったなんて」
「黙って問診票書いて下さい」
ほら、ため息しかでないでしょう?
皆さん、安室さんもとい降谷さんに何を期待してます?
彼の本性はこれです。2次元で観る分には好きになるかもしれませんが、実際に相手にするとまぁ疲れる。
イケメンで普通に出来すぎくんなんですよ、それでこのギャップ、結局は惚れます。
そして惚れた相手には弱い。
「安室ハロくん、お入りください」
「僕が連れていくよ」
そういって入っていくと、暫くしてバタバタという音と共に、安室さんの焦ったような声と、ハロの少しの悲鳴。
発見されたときの毛の長さなどからして、元は飼い犬だった気がするハロも病院での採血なんかは苦手らしい。
数分して、安室さんがハロを抱えて帰って来た。
疲れたためか、多少は年相応の顔になっている気がする。
「お疲れ様です、ハロは頑張ったね」
「僕も頑張った」
「はい、頑張りましたね」
その後は無事にフィラリア陰性とのことで、今年分の予防薬を頂き、血液検査の結果は後日とのことだったので、病院をあとにする。
「フィラリアは予防前に検査しなきゃいけないんだな」
「陽性で予防薬接種すると、最悪命の危険がありますからね」
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おもち(プロフ) - 続き待ってます!頑張ってください! (2020年6月7日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
花束 - 面白いです!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2020年4月22日 2時) (レス) id: 214425843c (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 更新する予定はありますか?好きな作品なので待ってます。 (2019年5月27日 19時) (レス) id: aff190880b (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - 北海道大変でしたもんね…本当このお話テンポが自分好みで面白いです!次の更新まで読み返しながら楽しみに待ってます!無理はなさらないでくださいね! (2018年12月28日 17時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます。訂正しました! (2018年7月30日 7時) (レス) id: af792d1093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2018年6月1日 23時