警察庁様の仰せの通りに（弐【名探偵コナン】

何でもない日 ページ31

突然ですが、私は珈琲が苦手です。
飲めない訳ではないけど、美味しいと感じない、それどころか不味い。
だけども珈琲ゼリーは好き。


「米花町にできた新しいケーキ屋さん
あそこの珈琲ゼリーって本当に美味しいよね」
「僕、ブラック珈琲飲むからわかんなーい」
「あそこのは珈琲の比率が少ない気がします。
味覚がお子ちゃまなのでは？」

「コナン君は良いとしても
沖矢昴さんはいっぺん人生やり直して来て」
「おや、フルネームとは照れますね」
「人間の感性じゃないですよね」
「いえいえ、貴女よりは人間に近いかと」
「居候大学院生に言われたくないなぁ」
「大学院生相手にムキにならないでください
四捨五入したら三十路なんですから
皺が増えますよ？」
「その嫌みったらしいスキルはFBIで習うんですか？
というか人の年齢勝手に調べるな」
「FBI？
何のことでしょうか、映画の観すぎでは」

「(赤井さんもAさんも何やってんだ)」


「ほら、高校生が呆れてますよ」
「いや、二人で暴走されちゃ困るんですって」
「すまない」
「突然の赤井さん
ごめんね、工藤くん」



その後、たわいもない会話をして帰路につく。
家に帰ると珍しく彼が寛いでいた。ここ最近は、任務やバイトで忙しそうにしていたので、こんな寛いでいる彼を見るのは本当に久しぶりだった。

「ただいまです」
「おかえり…昼食」
「は、まだですね
久々に寛ぎ中っぽいので私が作りますよ
メニューは」
「Aが作ってくれるなら何でも良い」
「承知です」

料理をしながら、ふと工藤邸でしていた会話を思い出し、寝そべってテレビを観ている彼に珈琲ゼリーを作れるか聞いてみる。

珈琲ゼリー→←安室さんは税金泥棒

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