安室さんは税金泥棒 ページ30
安室さんの服選びに、パパこと風見さんと服屋を訪れている。
てっきり、服は安室さんが選んで自腹かと思っていたのだが、どうやら経費で落ちるらしい。
確かに仕事での潜入先で必要なのだろうけど…ちょっと腑に落ちない私でございます。
いや、彼の普段着はちゃんと自腹なの知ってるんだけど…うん、公私って難しい。
「裾の長さ調節しますね」
「あ、ちょっと待ってください
柏木、すまないが確認を頼む」
「裾の長さはそれくらいで」
何で私がついてきているのかと言うと、ご覧の通り服のサイズ確認である。勝手に部屋を漁るどっかの警察庁の降谷さんと、若返った高校生の工藤さんとかいう人達だけだ。誰か探偵にプライバシーと言うものを教えてあげてほしい。
服のサイズというよりも、身体の大きさがわかるのは…まぁ結構な頻度で隣で寝てるから。
「こうして比較するとさすがはハーフって感じですよね」
「悲しくなるからやめてくれ、柏木は?」
「私はクォーターです」
「…そうか」
「いま絶対、こいつチビなのにって思いましたよね」
返事がないのが辛い。
いや、ハーフじゃないですし。そもそも外国って言っても、アジアからヨーロッパまでいろいろ種類はあるわけで…ロシアですけどね、ハーフのお母さんはそれなりの美女でしたけども!
「いま、風見パパへの評価がワンランク下がりました」
「そうか、次の店に行くぞ」
降谷さんとの扱いの差。
私は彼の上司の彼女、というだけでそれが当たり前だけれども、たまに不満に思うことがある。
「何処ですか」
「そこのスポーツウェアも見ておきたい」
「顔が良いんで、適当に選んでもいい気がします」
「いや、降谷さんは赤は着ない
それと意外とシビアなんだ
目立ちすぎると着れないしな」
「既に顔が目立ってますけどね」
「それを本人の目の前で言ってくれ
そうしたら降谷さんの機嫌が良くなる」
「なんでそんなことを言わなきゃいけないんですか
只でさえ迷惑なときがあるっていうのに
好きですけども!」
「……(何やらかしてるんですか降谷さん)」
「服は全て赤にしてやりましょう」
「ま、待て柏木!」
それからいろんなシーンに合わせた服を何着か買って本日の任務は完了した。というか紙袋いっぱいなんですが、こんなに服必要ですかね。そもそもクローゼットに入るか?
そのまま警察庁に行く風見パパと別れ、家に着くと今朝はいたはずの彼の姿がなくなっていた。また事件やらなんやらだろう…早く帰ってこないかな。
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おもち(プロフ) - 続き待ってます!頑張ってください! (2020年6月7日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
花束 - 面白いです!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2020年4月22日 2時) (レス) id: 214425843c (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 更新する予定はありますか?好きな作品なので待ってます。 (2019年5月27日 19時) (レス) id: aff190880b (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - 北海道大変でしたもんね…本当このお話テンポが自分好みで面白いです!次の更新まで読み返しながら楽しみに待ってます!無理はなさらないでくださいね! (2018年12月28日 17時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます。訂正しました! (2018年7月30日 7時) (レス) id: af792d1093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2018年6月1日 23時