【花巻貴大】《お泊まり.2》 ページ31
*
「…んー、Aー、」
「なに...って、重い。」
あれから、ご飯も食べ、お風呂に入ってのんびりとスマホを弄っていると、ずしっと背中に花巻が体重をかけてきた。
重い。と軽くあしらって、
またスマホを弄ろうとすれば、ひょいっと花巻の腕がのびてきて、スマホを奪われた。
「あー、ちょっと返してよ。LINEしてたのにー。」
「誰とだよ。」
「まっつんに決まってる。」
平然とそう答えれば、むっとした顔であっそ。と答える花巻に、嫉妬?とからかってみる
それと同時に、視界が反転したように感じ、背中にとんっと壁がついた。
目の前には花巻の顔。その後ろには木製の天井が広がっている。
ここで、やっと今の状況を理解し、顔にだんだんと熱が集まってきた。
―――…、床ドンされてるじゃん。
「は、っ、ちょ。花巻、?」
「…――、嫉妬だけど。悪りーかよ。」
ぷい、とそっぽを向き、ボソッと呟く花巻。
「わ、分かった。分かったから、退こう?」
そんな花巻が不覚にも可愛い、なんて思いながら、焦りを隠しそう言えば、
悪戯っぽく笑って、嫌だ。と言って
ぐ、と顔を寄せてきた。
「……俺がいつからお前の事好きだったと思ってんの?ちなみに保育園の頃からな。」
その言葉に熱い頬がますます熱くなるのを感じ、手で顔を覆い、隠す。
「…お前は?」
「……き、嫌いじゃないよ.」
我ながら素直じゃないな、とは思う。
それでも花巻は満足そうに笑い、やっぱりなーっと言った。
それに言い返そうとしたとたんに、二人しかいない静かな部屋に、チュッとリップ音が響いた
「……なっ、なっ…!」
あまりに突然の事に驚く事しか出来ない私に、こいつは、
「…好きだぜ。大好き。」
こつん、と自分の額を私の額に合わせ呟いた。
「………知ってる」
素直じゃない私だけど、貴方の事が、大好きだから、宜しくね。
なんて、思った冬の甘い、甘い、ある夜。
勿論、言葉には表さないけれど。
*
けしごむ。さんリクエスト!
ちゃんと出来たかな、、?
リクエストありがとうございました!
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りーむ - 面白いです!もしもシリーズて告白されてる現場を見られたらallキャラでお願いします! (2015年5月18日 17時) (レス) id: a78f4b71f2 (このIDを非表示/違反報告)
サクサクパンダ - にろとケンカして2人とも不器用でなかなか謝れない……的なやつお願いします!! (2015年5月13日 22時) (レス) id: f81e617daf (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイー☆ - はじめまして!もしもシリーズのオールキャラで涙目あ上目遣いでおねだりしたら…的なの書けませんか?おねだりじゃなくてもいいです!お願いしゃす! (2015年5月10日 9時) (レス) id: 8e44ba414d (このIDを非表示/違反報告)
月架姫(プロフ) - もしシリーズのオールキャラで二人だけのお泊まり会…的なの書いて頂けないでしょうか?リクエストです! (2015年5月6日 21時) (レス) id: 2940168ea6 (このIDを非表示/違反報告)
三神真凛@痛部屋制作中。←(プロフ) - オールキャラの海に出掛けたら、の海さんが素敵…w優しいなぁ…。 (2015年5月6日 8時) (レス) id: 04b1b5225a (このIDを非表示/違反報告)
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