【ハイキュー】れもん味【短編集】

【花巻貴大】《お泊まり.1》 ページ30

夢主ちゃんとマッキーは幼友達設定。


＊



冷たい風が吹き、私の体を冷やしていく。


その寒さにまだまだ冬だなー、と実感していると、見慣れた名前の奴からメールが届いた。




スマホを取りだし、画面をタップして、スクロールしながらメールを読めば、

こいつふざけてんの？という感情がふつふつとわき出てくる。




『……、今日泊まりに行く。とか、いきなりすぎる。』


ぼそ、と呟き、ため息をつく。


まぁ嫌ではないのだけど。と考えながら家のドアを開けて、外よりも暖かい家の中でホッと息をつく。


ただいま。と声を発すれば、母の声が聞こえる筈だったのに聞こえたのは、あいつの声だった



「おー、おかえり。」


平然とした顔で、普通に私の部屋に居座る、花巻。....こいつまじか。


『えっ、花巻どうやって入ったの。』


「お前の母さんが入れてくれた。後今日は俺ん所の母さんと遊びいくから泊まってけってさ」



....母さんか。納得すぎた。



はぁ、と本日二回目のため息をつき、花巻の横に腰かけ、ちら、と横目でそいつを見る。


『…ねー、花巻。夜ご飯何がいい？』


「お前。」

真剣に聞いたのに、ふざけて返す花巻に、相変わらず過ぎると笑って言えばまぁな。と笑って返してきた。





....別に本当だったら嬉しいとか、思ってない。



どくん、どくん、とさっきの言葉に高鳴る鼓動をおさえようとして、軽く息を吸い込んだ。





続きます

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