検索窓
今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:179,845 hit

【黒尾鉄朗】《いとこ同士.1》 ページ11





今日はいとこの鉄朗が遊びに来る日。

学校からの帰り道を軽い足取りで歩きながら、鼻歌混じりに家に向かう。

いつもは寒くてつらい帰り道も、今は凄く楽しくて寒さなんて感じないくらいだ。



ただいま、といいながら玄関のドアを開け、中に入ると。

「おー.おかえりー」

何故か鉄朗がアイスを食べながら出迎えてくれていた。……それ私のなんだけれど。


『は.?ちょ、なんでいるの。まだ来る時間じゃないでしょ』

「いーじゃねぇか。俺にはやく会えて嬉しいくせになぁ」

にやにや、としながら私をみる鉄朗。



私ははいたままの靴を脱ぎ捨て、とりあえずリビングへ向かう。勿論鉄朗を無視して。


後ろから笑いながらついてくる鉄朗をよそに暖房が入った暖かい部屋に入る。

冷たかった指先がじん、と温まるのを感じて、やっぱり暖房はいいなぁ、と思った。


『で、私のアイスを返せ鉄朗』

「もー、食ったから無理」


真顔でそう言うとニヒルな笑みを浮かべ残り少ない棒アイスを見せつけてくる。

いら、ときたのでその棒アイスを奪い取ると残り少ないそれを口にくわえ、一気に食べた。


「…は..おま」

『うま、アイスうま、っ』


こちらを指差し唖然とする鉄朗。

何かいけないことでもしたのだろうか。

『なにさ鉄朗。間接キスのことか』

「…………分かってるならやるなよバカ野郎」


適当に言ってみたことが合っていたようで、鉄朗は照れくさそう頭をがしがし、とかくと私の頭をチョップしてきた。

『いてっ。いや、だっていとこだしいーかなーって』



3拍くらい間があり、鉄朗が口を開く。


「…いとこ、ねぇ。そんなん関係ないんじゃねーの?。」



――――――――――――――――――――
続きます

【黒尾鉄朗】《いとこ同士.2》→←【狐爪研磨】《ほのぼのと.》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (213 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
248人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りーむ - 面白いです!もしもシリーズて告白されてる現場を見られたらallキャラでお願いします! (2015年5月18日 17時) (レス) id: a78f4b71f2 (このIDを非表示/違反報告)
サクサクパンダ - にろとケンカして2人とも不器用でなかなか謝れない……的なやつお願いします!! (2015年5月13日 22時) (レス) id: f81e617daf (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイー☆ - はじめまして!もしもシリーズのオールキャラで涙目あ上目遣いでおねだりしたら…的なの書けませんか?おねだりじゃなくてもいいです!お願いしゃす! (2015年5月10日 9時) (レス) id: 8e44ba414d (このIDを非表示/違反報告)
月架姫(プロフ) - もしシリーズのオールキャラで二人だけのお泊まり会…的なの書いて頂けないでしょうか?リクエストです! (2015年5月6日 21時) (レス) id: 2940168ea6 (このIDを非表示/違反報告)
三神真凛@痛部屋制作中。←(プロフ) - オールキャラの海に出掛けたら、の海さんが素敵…w優しいなぁ…。 (2015年5月6日 8時) (レス) id: 04b1b5225a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雷鳥. | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年2月4日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。