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「 ねぇ、勝己君。」
「 んだよ。」
「 一口頂戴。」
授業も終わりみんなでくたくたになりながら寮まで帰ってくる。
流石に皆でコンビニはきついからってんで成瀬を含めた数名でお使いに行った。
成瀬は予め決めてた通りア‘イスの実を買ってた、ブレねぇやつだぜ。
んで、八百万に高そうなアイスを。爆豪にはチョコモナ’カジャンボを買ってた。
成瀬の中でこの二人は親鳥か何かに区分されてんだと思う。
お使いから変えれば皆各自宿題やら、トレーーニングやら、風呂やらを済ませてリビングでアイスパーティー。
今更、爆豪と成瀬の会話に気にするやつもいねぇ。
「 …一列と、それ一個交換だわ。」
「 嬉しい、です。有難う…」
そんで爆豪は何かと成瀬に優しい。
マジで優しい、爆豪はこんなにも女子に優しくできるやつなんだと感動しちまうくらい優しい。
「 ほらよ、」
宣言通り一列を器用に分けて成瀬の口に放るこむ。
小さな口に入りきらなかったのかパクパク口を動かしてて可愛い、なんつうか小動物みてぇ。
「 はぁ、A可愛いすぎとちゃう？何で懐いてのが’あの‘爆豪君なん…」
麗日は文句を零しながらホームラ‘ンバーを加えてる。
「 そう言われりゃぁ、成瀬が爆豪に懐いたのは不思議だよなァ…」
そりゃあ、爆豪が良い奴なのは俺たちも重々承知してっけど成瀬は入学当初から爆豪に懐いてた。
入学当初の爆豪なんて唯のヤベェ奴だったかやなぁ。
勿論男気のある奴だってのは最初からわかってけどな！！！
「 爆豪ちゃんも何かとAちゃんを気にしているものね。直感で引かれるものがあったんじゃないかしら？ ケロ」
っても、爆豪の奴初対面で成瀬をブス呼ばわりしてたぞ…？
まぁ、成瀬は気にしてる様子なっかったけどよ。
「 ん、おいしかった、有難う、」
「 オウ、お粗末さん。」
俺は爆豪を扱える成瀬も、
成瀬を扱える爆豪も、心底スゲェと思えるぜ。
硬化少年part END．
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作者名：湊 | 作成日時：2020年4月1日 3時
