47話 このまま寄り添って ページ4
涼介side
あの後、俺達は大ちゃんたちの元に戻って付き合うことになったことを話した。みんな笑顔で祝福してくれた。
大ちゃんと裕翔は「大切にしなきゃAのこと奪っちゃう」なんて言ってたけど渡す気なんてさらさらねぇから。
そしてみんなでそのまま談笑していると舞踏会はおひらきとなった。
そして今、朝に至る。
今日俺達は学校に帰るから親父に挨拶をと思って訪ねたけどどこかへ出かけていていなかった。こんな早朝から俺に何も言わずに出ていくなんて少しおかしい。
小さな疑問が芽生えたけど思い出作りにとみんなをお気に入りの場所に案内していたらそんなことなんて忘れていた。
お気に入りの場所、それは海の近くの教会だ。今はまだ咲いていないけど大きな桜の木があり周りにはクローバー畑が広がっている。
裕翔「めっちゃいい景色だな!」
由香「うん!この桜の木が咲いたところ見てみたい!」
涼介「じゃあ春にまたみんなでここに来ない?みんなで桜見ようぜ!」
大貴「それいいな!!」
知念「僕も賛成!」
春はさ、別れの季節とか出会いの季節ってよく言うよな。また、この7人で桜を見れるよな?
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一生の別れなんてないよな…
キラキラした瞳で桜の木を見つめるA。
Aはこの時にはもう薄々気づいていたの?
もう悲しみと憎しみに溢れた戦いが始まりを告げようとしていたことに...
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作者名:優 | 作成日時:2019年3月3日 9時