60話 君だけのColor ページ18
知念side
知念「僕は...涼介を守るため。昔から涼介は怪我してばっかだったから。でも、今の僕は涼介を守れてない...。」
伊野尾「なんで?」
知念「だって僕は涼介を止められなかった。もしかしたらもう会えないかもしれないのに...。」
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伊野尾「そんなこと言ったらダメだよ。山田がモヤの中に入る時に躊躇なく入ったのはなんでだと思う?」
知念「それはAちゃんを守るためじゃないの?」
伊野尾「違う。知念がいたからだよ。」
知念「えっ?」
伊野尾「もし、怪我をしても知念が助けてくれるから待っててくれる2人がいるから安心して行けたんじゃないかな?だから知念も山田を信じなくちゃ。」
知念「ッ」
伊野尾先生は優しい顔でそう話した。
なんでだろ?
涙が止まらないよ…。
伊野尾「もう!泣くなよ〜二人とも!」
隣を見ると圭人も泣いていた。
いや、泣いていたなんてものじゃない。
号泣だ(笑)
圭人を見てたら涙なんていつの間にか止まってた。
最初は伊野尾先生はテキトーな人だと思ってたけど本当は周りをちゃんと見ている心優しい人なんだね。
知念「さっきはありがとね。伊野ちゃん!」
伊野尾「伊野ちゃん!?」
僕からこんなに心を開くなんて珍しいんだからね。
伊野ちゃんの新たな一面を見れたところで僕達は講堂に戻った。
講堂のベルカイルは残り数匹で1階にあった黒いモヤは消えていた。
そしてそこには最悪な光景が広がっていた。
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作者名:優 | 作成日時:2019年3月3日 9時