57話 光と影 ページ15
裕翔side
裕翔「どうしたんだよ!!目を覚ませよ!」
俺の目の前には冷たい氷のような瞳をした___がいた。
時の遡ること5分。
黒いモヤにA達と入った瞬間みんなの姿が見えなくなった。とにかくみんなを探そうと魔法で明かりをつけた瞬間、背後に誰かの気配がした。
裕翔「誰?A?」
涼介「俺だよ…。」
暗闇から出てきたのは今まで見たことがないくらい冷たい瞳をしたやまだった。やまは杖の先を俺に向けながら暗闇から出てきた。
裕翔「や、やま?A見なかった?」
涼介「A?見てないけど…。俺も探してるんだよね。」
裕翔「じゃあ、一緒に...「Aを消さないといけないからね」
裕翔「は?」
俺は一瞬やまが何を言っているのか分からなかった。消すって…
裕翔「なんで...」
涼介「なんでって寝返ったんだよ。裕翔達と戦うより向こう側に着いた方がいい。俺は次期国王だ。向こうに着いた方が魔力も、レンドギミラを支配することだって出来る。」
裕翔「なんだよそれ!俺達は?仲間は大切なんじゃないのかよ!それにレンドギミラを支配ってなんだよ。ふざけんなよ!!」
落ち着かなきゃいけないのにレンドギミラを支配するって言われた瞬間俺の中の何かが切れたような気がした。
でもいちばん悲しかったのは今、やまの目に俺が’’仲間’’しゃなくて’’敵’’として写っている事だった。
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作者名:優 | 作成日時:2019年3月3日 9時