通常性と異常性の両立した世界 (ページ7)

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学園の裏を担当する部隊ページ7

シ「そういえばノーマルは校内はまだ見てなかったよな。クークルマップで見たことはある？」
貴「えっ、この学園クークルマップで見られるんですか！？」
未「見られるわよ、まぁでも脱走を試みるのは無駄だから諦めなさいな。」
貴「どうしてですか？僕はてっきり皆さん外でのびのびと生活がしたいのではないかと思っていたんですけど…。」
未「脱走を試みたものは死ぬ。これは鉄の掟よ。現にもう六十人以上が死んでるんですもの。」
クスクスと、蔑むような笑みで笑う未羽。
貴「どうして死んでるんですか？」
回「スナイパー組がいるからっす。」
貴「スナイパー組？」
回「俺もあんまり詳しくは知らねっす、けど脱走を試みたとある二人組のうち、一人が諦めて帰ってきたからわかった証言があるっす。『あれは獲物を狩る目だ、外に出ればスナイパーに狙撃される。』って。」
貴「シュウは何か知らない？スナイパー組について。」
シ「…知っているよ。昔、そこに入ってた。」
吹「え…？」
シ「スナイパー組とは通称でね、真の呼び名は山岳エリアの山吹隊。エリアごとにスナイパーやらなんやらいるけど山吹隊の目的は敷居より奥へ行くものをスナイプする事が任務とされた異常者対策として設置された関門の一つ。
他にも水を泳いで逃げようとする異常者を抹殺する事を目的とした海洋エリアのアルファ隊や、空を飛んで逃げようとする異常者を抹殺する事を目的とした大空エリアのドローン部隊、ヘリコ部隊、戦闘機部隊。あとは森林に隠れながら逃げる異常者を抹殺する事を目的とした森林エリアの猟犬隊。これらが大部分の関門だよ。」
貴「む、無差別なんですか？」
シ「うん。無差別だね。ただし、ちゃんとした許可さえおりれば出る事ができる。お偉いさんぐらいしか出れたの見た事ないけどね。」
カ「シュウはどこの部隊に入っていたんだ？」
シ「一応僕は森林エリアの猟犬隊と山岳エリアの山吹隊だね。自分で手を下すのは好きじゃなかったから手の感触が来ないライフルとかの銃や猟犬達に手伝ってもらって違反者を罰してた。」
貴「シュウはどうして部隊に入ったの？」
シ「…いろいろあるのさ。そういえば一時期未羽も何処かに入っていたよね。どこだったっけ。」
未「他は知らないけれど、私は暗殺及び拷問を担当する月夜隊に所属していたわね。サディスト組もここに入るわ。」
回「今回の敗者は月夜隊に送るんす、報酬がなかなかいいからよくおろしにいってるっす。ただあそこひとつだけ嫌な事があって…。」
貴「嫌な事？」
回「ご飯が壊滅的に不味い。」

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