死体愛好家に告ぐ ページ20
どちゃり。
後ろから何か鈍い液体に濡れた肉が落ちたような音がした。
恐る恐る振り向く。
ネ「…残念。生きてるのだけか。」
シ「やぁ、ネクロフィリア。」
ネ「おぅ、リョナラー。久しぶり。お前頻繁に引き篭もってるからなかなか会えんのよな。」
シ「野外活動部のお前に言われたくねぇわ。死体安置所に入り浸るなっての。」
ネ「あの子達は綺麗だからさぁ…。シュウも結構綺麗に殺してくれるよね。凄い好き。あーあ。ネクロノミコンとか実在してないかな…。」
シ「死人は静かに死なせてやれよ。死体動かして愛でるとか本当頭おかしいって…。」
ネ「好きな子がボロボロになって嫌がられて無理矢理色々されるのを閲覧してる君もあたおかだよ。」
じろり、やや粗雑な黒髪の間に覗く目が、ノーマルを見る。
ネ「君、いいね。死んだらちょーだい。腐るまでは愛してあげるよ。」
シ「ネクロ…。」
ネ「冗談。ノーマルってここじゃ碌な死に方しなさそうだし、それにしても地上から歩いて来るとか猛者だねー。普通歩くなら地下が基本だよ。」
貴「え。」
回収屋もマンホールから出てきたのはそれが理由なのかもしれない。思わずシュウの顔を見る。
シ「僕に銃弾が当たったりなんかしたら、そのチームが消されるからね。でも、そっか。ノーマルが地上歩くのは危ないよな…基本誰かに登下校サポートしてもらう?」
貴「迷惑じゃないの?」
シ「僕は構わないよ。あー、でも神威は役立たずになるかもしれないからそれ以外のやつに。」
貴「なんで?」
ネ「カム君は殺す側じゃなくて殺される側だからねー。ギリギリで殺すのをやめてくれるシュウと相性いいんだよ。」
シ「殺す気がないのに相手から半殺しにしてくれと懇願されるんだぞ。傍迷惑でしかない。」
貴「…そういえば寮の皆さんはどういう集まり方で集まっているんですか?」
シ「基本Fチームより下は適当な組み合わせの寄せ集め。Eチームからはほとんどがスカウトで集まってる。神威は幽楽が連れてきてそのまま居着いた。死んだらいつのまにかいなくなってるからあんまり気にしないけどね。」
貴「ネクロフィリアさんは?」
ネ「吾?吾はEチームの出身だよ。もっぱら戦闘はメンバーに任せてるけどな!」
貴「…珍しい一人称ですね。」
ネ「んー、まぁよそでは聞かんな。昔見てたアニメに影響されてそのまま治らなかった。」
貴「アニメ見るんだ…。」
ネ「幼い頃に見たアニメで殺された少女を死んだ時のまま保管する黒幕に大いに共感してな。おそらくその頃からだ。」
貴「アニメのせいで性癖狂っちゃったか…。」
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作者名:ハウト | 作成日時:2021年1月21日 18時