これはとある一人の反撃の物語である【進撃の巨人2】 (ページ4)

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訓練兵ページ4

第104期訓練兵が皆一同に整列し、両手を後ろに組んで立っている。
自分の番が来るまで、ただじっとしていた。
右の方にいる青年、ジャン・キルシュタインと名乗った彼は教官に頭突きを喰らわされて膝から崩れ落ちていた。
そして、教官は僕の目の前にやってきたのだ。
キ「貴様は何者だ！！」
貴「ナマエ・ミョウジです！」
キ「そうか、ミョウジ！お前もバカみてぇな名前だな！アホ面下げて、ここに何しにきた！」
貴「(本当の目的は隠しておきたいな…。)シガンシナ区を奪還するためです！」
キ「それは素晴らしいな！貴様には最前線で真っ先に巨人の前菜になってもらおう！」
そんなことになりたくない、たとえそうなったとしても、僕のこの命で誰かが助かるのであれば…父さんと母さんのようになれるのだろうか。
後ろに回した手を、強く握った。
キース教官の通過儀礼が終わる。
キ「今の貴様らは、せいぜい巨人のエサになるしかないただの家畜！そんな貴様らに、我々が巨人と戦う術を叩き込んでやる！エサのまま死にたくなければ、必死に食らいついてこい！今日は立体機動装置を使った実戦訓練を行う！出来の悪い奴は今からでも開拓地に移ってもらう！すぐに準備にかかれ！」
みんなは素早く移動して、それぞれ立体機動装置を装着し、持ち場につく。僕の両サイドにはミーナ・カロライナとトーマス・ワグナーという同期がいた。軽い自己紹介だけ済ませて、始まりの合図がなる。
僕らは一斉に立体機動装置を使って飛び出す。
アンカーをうまく突き刺し、崖をうまく利用して最短距離で移動できるように移動した。ガスの出し過ぎにも細心の注意を払う。
目まぐるしく動く中、後ろの方にいたトーマスやミーナは教官から叱咤を受けていた。
いち早く抜けると、少し開けた訓練場に到着。
そこでは小型の巨人の模型を利用した訓練を行う事となった。
アンカーをうなじの部分に突き刺し、持っていたブレードで切り捨てる。数回もすれば先に進んでもいいと許可をもらった。
次の訓練は大型の巨人の模型を利用した訓練。先程とは大きさが違うが、大まかな動きは同じだ。手早く切り捨てた。
そして最後の訓練は訓練兵全員で行う競争型の訓練。いち早く巨人の模型を迅速に倒す事。足首などを切る事も動きを封じる上では適切とされている。
とにかく目につく部位を切った。
息をつく暇もないほど、集中した気がする。時間を忘れて、ただひたすらに敵(巨人)を屠る。
結果としては1位だったけれど。
終わりの合図がなるまで、気がつかなかった。我を忘れていたのかもしれない。反省だな。

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