Unknownに来たPlayerは己の罪を贖罪する

力不足の平和主義者、嫌悪者の反逆主義者、躊躇した現実逃避者 ページ9

三人の僕はそれぞれ酷い状態でずっと飽きることなく喋っている。
いや、聞こえているのは僕だけなんだろうけど。
一番目の僕は左胸から右腰にかけて大きな斜めの傷を持っており、両腕の二の腕は右は表面が少し切れていて、左は貫通している。
右の太ももにもザックリと大きな切り傷を持っていて、中でも目を引くのは右目から頬にかけて右上から左下へと切り裂かれている。足はなく、幽霊のように揺れている。
二番目の僕は左目の下に横に裂けた切り傷が一つ、左側の首には横に裂けた切り傷が一つ、右胸から左腰にかけて大きな斜めの切り傷、左の腹部には貫通痕がある。
右腕は肘より下が辺な方向に曲がっていて、折れている。
その骨折痕よりも下に切り傷が一つ。
左腕には交差する傷が一つ、左手の甲は貫通していてだくだくと血が流れている。
左側の太ももには貫通痕がある。
足はなく、三人ともそれぞれ幽霊のように揺れている。
三番目は怪我こそないが顔色が極端に悪く、右手には赤い糸が巻き付いていて、かなり時間がたっているのか糸はかなりボロボロであり、糸の先にはバッターとザッカリーらしき人形がひっついている。
相当泣いたのだろうか、目元には泣いた痕が残っていて、申し訳なさそうに眉を下げている。
よく見れば右目は三つのバツが横一列になって縫われており、開くことはないようだ。
一番目はよく笑っていて、ザッカリーに殺されたのにも関わらず、ザッカリーを見て幸せそうにしている。
二番目は不満そうに、ザッカリーを恨めしく睨んでいる。
三番目は誰の視線にも目を合わせず、退屈そうに人形遊びに勤しんでいる。
ザッカリーが一人で最後のパズルを解くのに必死になっている中、その1は三人の自分である亡霊達を観察していた。
貴？1『彼はパスワードを忘れているみたいだよ。』
貴？2『お前があいつのことを嫌いなら、手伝わなくていい。』
貴？3『君が後悔しない道を選択したらいいよ。』
三人はその後話さなくなったので、補助に入る事に。
ザ「…あー……4482…あとなんだったか…。」
貴「87Cだよ。448287C。」
ザ「おっ、放心状態は終わったのかい？」
貴「放心はしてなかったんだけど…。」
ポチポチと残りの箱を押す。ピロンと音がしてブロックが消失する。
貴？1『四番目は頭がいいね！』
貴？2『何度も行ったり来たりしたのを思い出したわ…腹立つ。』
貴？3『UNKNOWN、flower、Loop、ONE、365、CLUELESS、Fast forward、PLAY BALL、box、Continue_Stop_Rise、HOME、CONFINIUM、BACK、Cross、REPEAT、BUG。』
三番目はぶつぶつとタイトルを呟くばかりだ。



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