昔のトラウマ ページ48
ザ「…戻ってこれるのかい？」
貴「さぁ、どうだろうね。任務中に死んだりすれば戻れる確率は0になるけど。なるべくは戻るさ。ザックと約束してしまったもの。」
ザ「へぇ、どんな約束したんだ？」
貴「絶対にここへ帰ってくるっていう約束、そのための証として無事帰って来れたらこのコインを返却するってことになってるんだ。」
首から下げるペンダントを見せる。
ザ「ほーん…ん？そのコインってゾーン3にいるボクサーのものじゃねぇのか？」
貴「これはザックのだよ。ボクサーのじゃない。別物だ。」
ザ「だがよくザックが交換を了承したな。それ、ザックの宝物じゃなかったか？」
貴「…だから、その代わりを提供したんじゃないか。あの子は聡い。簡単には納得しないだろうからね。」
ザ「代わり？」
耳にかかる髪の毛を少しかきあげる。
右耳にのみきらりと光る赤いイヤーカフがチラつく。
貴「僕の宝物を提供した。いや、実際には交換としてザックに渡してるんだけどね。」
ザ「アンタそんなの付けてたっけ？」
貴「君に出会う前からずっと付けていたよ。……兄の形見なんだ。」
ザッカリーが息を呑んだ気がする。なんとなく、そう思うんだ。
ザ「そんなに大事なモン渡して良かったのか！？」
貴「本当は誰の手にも渡したくはないよ。でも、僕が命はるんだ。その分の対価としては足りないくらいさ。」
ザ「…というより、アンタ。兄弟居たんだな。」
貴「家族関係の話をしたのは今が初めてだったっけ…。うん。そうだよ。両親と兄が居た。」
ザ「…居た？」
貴「…三人とも、最高の家族だったよ。大好きだった。…僕が幼い頃にみんな死んだ。両親は重い鉄塊の下敷きになって身動き取れなくなってそのうち火に巻かれて死んだ。兄は……あに、は…。」
頭を押さえ込む。
ザ「大丈夫か！？」
貴「…ひ、左腕、だけになってた。全部、左腕以外は全部、全部全部全部。燃えた。……ちっちゃい時に、飛行機っていう空飛ぶ乗り物に乗ってた時に、事故で落ちた。本当に僕は運がよかった。兄と二人で外まで吹っ飛ばされたけど、奇跡的に生きてたんだ。両親と一緒に逃げようとしたけど、鉄塊で下半身潰れてたらしい。まだ幼くて判断できない僕を、兄は負ぶって逃げた。後から聞いた話だけど、兄は事故の際にできた煙の吸いすぎによる一酸化炭素中毒で死んだらしい。動かなくなった兄を引きずって逃げようとしたんだ。火は熱かったから。途中で凄く軽くなったんだ。だから走って走って、火のないところまで逃げた。救助の人が来た時に繋いでた手は肘までしかなかったんだよ。」
だから、今でも火は苦手。
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ハウト(プロフ) - 匿名さん» Unknownを無事にプレイできたみたいでよかったです！こちらこそ閲覧していただきありがとうございます！ (8月23日 11時) (
レス) id: 5ed288ca3f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - お返事ありがとうございます！お礼の返事が大変遅くなり申し訳ございません……。あの後何とかダウンロードも済み、エンディングまで到達出来ました！丁寧に何もかもありがとうございます！それと貴方様の作品大好きです、本当にありがとうございました！！ (8月22日 17時) (レス) id: 170fbc7912 (このIDを非表示/違反報告)
ハウト(プロフ) - 匿名さん» きっとたくさんダウンロードの方法を調べて調べてそれでも分からなくて僕に聞いてくれたんですよね。大丈夫ですよ。困った時はお互い様です^ ^パソコンで出るダウンロードの方法はややこしいところがあるので、必要な部分だけ書いておきました。長文失礼致しました。 (8月4日 18時) (レス) id: 5ed288ca3f (このIDを非表示/違反報告)
ハウト(プロフ) - 匿名さん» それでももしプレイできないというのであればRPGツクールのランタイムパッケージ（RTP）と呼ばれるデータをあらかじめパソコンにダウンロードしておく必要があります。RTPはゲーム毎に違う場合もありますので一応全部入れておいたら出来ないということはないかと。 (8月4日 18時) (レス) id: 5ed288ca3f (このIDを非表示/違反報告)
ハウト(プロフ) - 匿名さん» 僕は大体ドキュメントに開いたデータを入れて、ドキュメントからゲームをプレイしています。ただしUnknownは全て言語が英語ですのでこの小説でなるべく殆どの言語を翻訳済み（ルート毎の会話は載っていなくてすみません。） (8月4日 18時) (レス) id: 5ed288ca3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハウト | 作成日時：2018年9月28日 20時
