Unknownに来たPlayerは己の罪を贖罪する

青い大地のゾーン2 ページ17

ザ「こうやってガーディアン達は住民を自分のゾーンに止まらせるってわけさ、ガーディアンは自分達用にカードを保管していた。予備も合わせて2セットだ。バッターがそれを手に入れられたのはパブロがゾーン1の予備セットを確保していたからなんだ。俺はカードに宿っていた力をゾーンに還したんだよ。力が欠如していたから、バッターはゾーンをあんなに簡単に"浄化"できてしまったんだ。このゾーンは晴れて住民達のものになった。もう、ここを出入りするのにカードは必要ない。『ONになった』、とアンタは言いそうだな。何となくそう思う。とにかく、散歩は終わりだ。セネカが別のゾーンに行っちまう前に止めねぇと。今頃"虚無"へのいい繋がりができてるはずだ。行こう。」
確かに今回のUnknownでの使命である十二星座のカードをことごとく破壊、が達成できなくなったが、別にそれでもいいと思った。
借りたものはあるべき場所へ、それでいいじゃないか。
オルゴールを取り出し、またザッカリーに持ってもらい、バッターをちょいちょいと手招きして、適当に服を握ってもらって、ボタンを押して虚無へワープ。その後、ゾーン2へワープした。
余談なんだけどここでゾーン0に行くと蛙の面を被ったザッカリーに会えるよ。ニャッカリーが訳も分からず困惑する姿が見れるよ。貴重だね。
ゾーン2へ着くとそこには蛍光色のピンクが…なかった。
ネガ反転でもしたか？というぐらい青い大地が広がっていた。
パチパチと瞬きし、慣れない青い大地が目に映る。
ザ「なんてこった、その1、アンタにも見えてるかい？これはセネカの仕業で間違いないだろう、あいつは隠れたりはしない。賭けてもいい。俺達を誘い込んでるんだ。ゾーンの全てを再配置したんだな。色まで変わってやがる。…俺が思うに、あいつは…俺達をおちょくって楽しんでるんだ。嫌な気分にしかならないぜ、だが、あいつを止める為には進まないとな。」
しとしとと降り注ぐ雨は僅かながらではあるが服を湿らせる。
あまり濡れるのは好きじゃないのでフードを目深に下す。
道を進むと、にゃーんと鳴き声が聞こえ、右奥へとパブロが進んでいった。
ザ「…パブロ？」
バ「ジャッジだと？なぜ彼が生きている？」
ザ「俺がその原因の一つだよ、バッター。パブロがこのゾーンで何をしているのかは知らない、彼を追いかけて、ゾーン0を離れた理由を聞こう。」
バ「わかった。」
パブロを追うより先に、エルセンがいないかと近くの建物を覗く。
ザ「…空き家か？」
空き家には幸福のチケットしかなく、住民は居なかった。




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