Unknownに来たPlayerは己の罪を贖罪する

セネカと再戦 ページ16

ザ「まぁ、アンタだろうな。」
セネカはエッエッエッと笑いながら、
セ「『また会おう』と言っただろう？前回のようにはいかんぞ！お前など、この爪の一振りでバラバラにしてくれる！そしてあの小さき者達を主人の下にはべらせるのだ！」
ザ「そうはさせない、彼らに必要なのは優しい統治者だけだ。」
セ「せいぜいあがくがいい。」
ペッパーステーキが流れ出す。
最初の時とは多少姿形が違うセネカと対決する。
爪が体を掠りかけて剣で爪を叩き、そらす。致命傷だけは全部そらした。しばらくすればペッパーステーキが止まったので戦闘が終わったのだと気がつく。
セ「フゥ………フゥ………信じられん、こんな愚かな人間にまたしても！これで終わりではないぞ！」
ザ「望むところだ。」
セ「ハッハッハッ…、脅しなど何の役にも立たんぞ、どうやら思っていた以上に愚か者だったようだ。戦えば闘うほど、私は強くなる。もしもその身に死を委ねたくなったら、私のもとに来るがいい。」
セネカがこのゾーンから消失した。
貴「…。」
ギュッと剣を握り続けていたが、ヤツがいなくなると同時ぐらいに剣は消しておいた。危ないからね。
ザ「その1、先に行く前に、やりたいことがある。」
パチリと瞬きし、ザッカリーを見る。
ザ「この部屋の一番右上のマスに移動してそこでEnterキーを押してくれ、いいな？」
彼がその場所に移動するのと同時に電子パネルを開き、そこに表示されているEnterキーを押した。
ザ「ああ、そうだ。ありがとう、友よ。俺が来たかったのはまさにここだ。ちょいと待ってくれるかい、そんなに時間はかけないから。しし座のカードを渡してくれるか？」
鞄に入れっぱなしのカードを出して、渡す。
お知らせの項目に、【しし座のカードがゾーン1に還った】と表記された。
ザ「これでよし、と、最初の計画とズレちまったな、謝るよ。このカードが破壊されるところは見たくなかったんだ。だから代わりに、ゾーンの力を復活させた。」
貴「…えぇっと…。」
ザ「混乱しているようだな。いいよ、説明しよう。ゾーンが本来は住民達の為に存在してたってのは知ってるかい？ゾーン同士の行き交いにも、十二星座のカードなんて必要なかったんだ、十二星座のカードの規則を作ったのは、ガーディアン達さ。彼らは出来るだけゾーンを切り離したかったんだ。彼らはゾーンからエネルギーを抽出し、カードに宿らせた。ゾーン0を除き、対応するカードを持たないとゾーンには入れない。そして少なくとも1枚のカードを持っていないとゾーンを出ることもできない。」





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